目に青葉 山ほととぎす また只見  その6   今宵楽しや

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   只見線 根岸   2018年5月









突然のように場所をワープするが、今回のメインイベント会場。

ご存知「蓋沼森林公園」のバンガロー泊で、大先輩やブロ友との酒池肉林のガーデンパーティーの始まりです。

サンダル履きで行けるお立ち台からまずは前菜という事で。

この時間になっても山の影が伸びて来ないのは日の長さを実感するし、逆光に水面が飛ぶ朝とは別の趣がある。

地の利を生かして刻々と暮れゆく会津盆地を撮ってやろうと目論んでいたのは、増える酒量と共に雲散霧消。

終列車のタイフォンは酔いどれの耳に聞いたような。









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[ 2018/06/21 20:11 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(0)

目に青葉 山ほととぎす また只見  その5   翳り

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  只見線 入広瀬   2018年5月








初夏のトップライトもやがて西に傾いた。

家路はせめぎあう光と翳を背に。










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  入広瀬






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[ 2018/06/19 21:17 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(0)

目に青葉 山ほととぎす また只見  その4   春のシャワー

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  只見線 大白川   2018年5月








この週末は臨時列車 「只見新緑満喫号」 が走るので峠道を埋めたカメラの砲列は予想通り。

ヨンマルが旧気動車色という史実を無視した代物であっても、元来イベント物嫌いであっても、

普段僅か四往復のこの区間に貴重な一往復が加わると、飛びつく風太郎もまあ同じ穴の何とかであろう。

洒落た日傘の女連れで通過まで延々待たせる剛の者とか、あっと驚くオリジナル前景を並べ始めるとか、

お祭りならではの生態を観察するのも楽しいが、誰も居ない所に行きたがる性は相変わらずだ。


スノーシェードから雪解け水が降り注ぐ一角を独占して、水浴びならぬ森林浴のひととき。










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[ 2018/06/17 19:41 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(2)

目に青葉 山ほととぎす また只見  その3   早苗田

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  只見線 入広瀬   2018年5月








入広瀬からいよいよ六十里越に分け入る辺り、若い稲穂は決して広くは無い山間の土地にまで揺れている。

写真? いい場所あるかね、と一軒家の主人に聞かれれば、「此処がいい場所です。」

田んぼやお墓は線路の向こうまで広がっていて、お誂え向きな道路など無いからその行き来は推して知るべしなのだが、

日に四往復しかない線路に 「立ち入らないで下さい」 のきれいな看板が律儀に並ぶは、何処かシュールな光景である。

それはさておき、線路の際まで耕された土地、風のように駆け抜ける列車の映し絵を愛でるは、

やっぱりこの国に生まれて良かったと思うし、何事も律儀な国民性はこの地道な農耕文化が育てたかと思ってみたり。









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[ 2018/06/15 23:31 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(2)

目に青葉 山ほととぎす また只見  その2   朝のしじま

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  只見線 入広瀬   2018年5月







只見線小出口の朝は大白川への送り込み回送から始まる。

入広瀬の通過時刻は6:00少し前。

この季節だから既に日は高く昇ってはいるけれど、まだ大気のゆらぎは無い。

快晴、無風。 穏やかな朝のしじまに轍の刻みが微かに響く。








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[ 2018/06/13 20:50 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(0)

目に青葉 山ほととぎす また只見  その1   若葉燃ゆ

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   只見線 大白川   2018年5月







また只見線にやって来ました。


たったひと月の間に沿線は若葉が燃えるように。

レールも気動車も一足飛びの夏に飲み込まれてゆくようだ。









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  大白川



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[ 2018/06/11 20:05 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(10)

甘く、やるせなく。

55mmkanbara_17555大蒲原待合室の女性1 take1b

   蒲原鉄道 大蒲原   1982年    

   オリンパスOM1 ズイコー28mmF3.5 トライX








昔使っていた広角レンズはズイコー28mmF3.5。

50mmと135mmの2本のみでスタートした風太郎の「鉄道写真」も、広角系が欲しくなったのは良いが先立つものが無く、

中野の日東商事で確か12,000円位、中古をやっと買ったのを覚えている。

もう少し出してF2でも買っておけば撮れた写真も多かったろうにと思うも、とにかくそれが精一杯だったのだ。

いずれにしてもこの28mm、スナップを中心に良く働いたと思うのだが、実は相当なクセ玉だったのではと気付くのは結構後の事だ。

このレンズ、絞り込むとキリッと締まって階調性も最高、神レンズかと思える片鱗もあれど、いかんせん開放・逆光に弱かった。

F3.5と暗いレンズのくせにだ。コーティングが古めかしい単層もあってか、全体にフレアーが掛かり、解像は甘く、大昔のオールドレンズみたいだ。

その頃既に全く新設計のF2.8が出ていた位だから、オリンパスとしてもそっとフタをしたいレンズだったのかもしれないが。


当時はネガを残すだけで一杯一杯、引き伸ばしなど滅多にしなかったから、そういうクセ玉振りに気付かなかったというのも笑えない話。

それでも今改めて見れば、雪にディフューズされた冬の弱々しい陽が薄暗い待合室を照らす、その朧な湿度感がむしろ記憶の扉を開けるような。

最新レンズがすっかり排除した 「やるせない甘さ」 を、カビの生えた骨董趣味とするには惜しい気もしてくるのだ。









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[ 2018/06/09 19:37 ] 昔の旅 蒲原鉄道 | TB(0) | CM(2)

残光

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   いすみ鉄道 国吉  2014年







レールと標識だけが知っている夜と朝があるのだろう。







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[ 2018/06/07 21:15 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(2)

C56 160

C56 七尾線26 1988年2月 16bitAdobeRGB原版 take1b

   七尾線 七尾   1988年








C56160号機本線上から引退の報せを聞いて。

ご承知の通り「現役」に間に合わず、「復活」を素直に受け入れられない風太郎が反応するのも珍しいが、

そうだあれがあったと思い立って。


1988年冬、七尾線を走った 「冬の北陸ときめき号」 である。

だいたいよお、重い重い蒸気機関車の質感と 「ときめき号」 なる軽ノリを重ねる神経が分からねえやと、

あくまでブー垂れているのを員数合わせか仲間に引き込まれて。


12系客車を牽いた 「走り」 は適当に流してやる気の無さ炸裂の写真が残っているが、

七尾機関区での折り返し運転前整備が始まれば一転、おんやあと。

今なら遠巻きにロープが張られ近づく事も叶わないのだろうが、この時はロッドが鼻先に来るまで寄れた。

撮る人間が圧倒的に少なかったのである。


燃える石炭と機械油の匂い。冷たい鉄の肌の質感。吐息のように流れるスチーム。

人間達のちょっとチープな脚色をよそに、その圧倒的な存在感は真実であったろう。

不肖風太郎、生まれて初めて生きてる蒸気機関車を真近に感じた瞬間でもあった。


第二の人生さえ幕を下ろそうとする蒸気機関車。

造られたものが必ず迎える滅びの時、そのごく自然な摂理を改めて噛みしめる。








C56 七尾線30 1988年2月 16bitAdobeRGB原版 take1b


七尾線C56 3 冬の北陸ときめき号 1988年2月 16bitAdobeRGB原版 take3b2








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只見線 十色の春来たり。 その13    陽は落ちて

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  只見線 会津中川   2018年4月







本来ならGWまで待たされるはずの中川駅の桜も一週間以上は早く満開を迎えた。

足が早過ぎる季節に振り回された今年も、最後にピタリと帳尻が合った僥倖に感謝するべきだろう。


夕べの列車が紅い尾を引いて。

一番星に見送られ花の里を後にする。 また来年。



( 只見線 十色の春来たり。  おわり )






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[ 2018/06/03 20:00 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(4)

只見線 十色の春来たり。 その12    暮れ六つ

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  只見線 郷戸   2018年4月








陽も傾く頃、土地のお寺が撞く鐘の音ほど、旅のセンチメンタルに響くものもあるまい。

俗に「明け六つ暮れ六つの鐘」というのがあって、これは何時に撞くという決めではなく、

朝は日の出の30分位前、夕は日没の30分位後に撞くという、当然季節変動があるものだったらしく。

つまりはブルーモーメントの始まりと終わり、なんとか灯り無しで行動出来る時間をもって日々のなりわいを始めて終わりなさいという事だ。

自然自体に時計を求めた暮らしから生まれたもそれも、今ではまだ明るいうちに定時を決めて撞くのが一般的で、

機械仕掛けの時計に縛られた現代にあっては撞く方にも都合がいいのかもしれない。


いずれにしてもセピアの斜光線に染まる黄昏時にあって心安らぐ響きに違いない。

ゴトンゴトンと響く轍の刻みもまた、里に時を告げているのだろうか。










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  金山町 大志






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[ 2018/06/01 20:20 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(2)

只見線 十色の春来たり。 その11    証人

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  只見線 会津柳津   2018年4月








柳津駅前にはかつて只見線を走った「C11244」が保存されている。

昭和18年日本車両製造。いわゆる「戦時型」ではないが、

のっぴきらぬ時代に相当な無理を押して造られた事に変わりはない。

大幹線の大型機関車が「兵器」として扱われるのは納得もいくが、

C11の如くローカル線専用機関車に至るまで戦時生産の拍車が掛ったのはこれいかに。

それはこの国の長閑な里の隅々にまで戦争が浸透した証人でもある。









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只見線の古い駅の周辺には苔むした慰霊碑が草に埋もれているのをよく見る。

普通その手のモニュメントには何に対する慰霊なのかというという銘がはっきり刻まれているものだが、

よく見ても記されていないものがある。


想像に任せれば。それはその駅から旅立って戻らなかった無名の兵士への鎮魂ではないかと思う。

映画に出てくるような出征兵士の見送りはごく小さな駅頭にあっても頻繁に繰り返されたのだろうし、

それは無数にあった今生の別れの場所でもあった事だろう。

銘が何も刻まれていない慰霊碑には、顕彰するほどの合理性すら持たぬ、

あまりに理不尽なものに対する静かな怒りが込められているようにも思うのだ。

美しき山河に育ち、争いや独占よりも和と分配を重んじ生きてきた農民兵士が、あの戦争の主役だった。


見送りの駅を次々と後にした機関車は、満開の桜を映し穏やかな時間に佇む。









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   郷戸






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[ 2018/05/30 20:01 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(4)

只見線 十色の春来たり。 その10    中川

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  只見線 会津中川   2018年4月








朝を迎えた大志の集落。

少し遅れ気味に見えた鎮守の桜も満開を迎えたようだ。

山からの風は時に冷たさを含むも、次第に満ちて来る春をゆく。









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  会津中川





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[ 2018/05/28 19:42 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(6)

只見線 十色の春来たり。 その9    雪わり街道

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  国道252号線 福島新潟県境付近   2018年4月








「雪わり街道」とは素敵なネーミングと思う。

しずる雪解け水は絶え間なく斜面を駆け下り、芽吹いたばかりのフキノトウがひっそり早春の陽を受けているのだった。

桜のシーズンとあって沿線を埋めた撮り鉄諸氏も此処までゲートが無い事を知らないのか、独り占めの時間。


「返し」 は同じ写真じゃつまらないので、山側に回り根が開いたブナ林を背景に逆光で攻めようと思っていたのだが、

山峡の翳りは思いのほか早く。










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性懲りも無くまた同じような場所に行きますので、暫くお返事等出来ません。






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[ 2018/05/24 19:39 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(2)

只見線 十色の春来たり。 その8    ゲートは何処

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  只見線 只見   2018年4月







新潟県に抜ける国道252号線は冬季閉鎖、開通は例年GW直前で、冬の峠道は人跡絶えた幽境ともいうべき場所。

既に国道上は一片の雪も無いながら、時折雪崩らしき轟音も響くとあってはゲートは固く閉ざされているはず。

せいぜい田子倉ダムの堰堤上辺りで止められるだろ、でも行けるところまで行ってみるかと。

ところが何処まで行ってもゲートが無いぞ、何処まで行けるんだあ、と車を走らせた末に。

残雪の浅草岳を望むお立ち台でゲートは閉まっていた。


正直ここまで来れるとは全く想定していなかったし、別段撮り鉄向けに気を利かせた訳でも無かろうが、ごっつあんと言う他ない。

青空に映える残雪の山々、芽吹き始めたブナ林、雪解け水を集めたせせらぎ。

この時期に此処でしか見られないものを目の当たりにしては急遽予定変更は当然であろうが、

名うての超閑散区間、それから5時間粘って一往復はやれやれだ。

まあ日頃キリキリ時間に追われている身からすれば、これもまた命の洗濯。

雪解け水が更に磨いた山の空気が、ゆっくりと体に満ちていく。







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[ 2018/05/22 21:15 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(2)

只見線 十色の春来たり。 その7    只見

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  只見線 只見   2018年4月







♪ 雪が融けて川になって・・・

田子倉ダムの巨大な屏風の下にも遅い春がやって来た。

未だ積雪20cmのアメダスもなんのその、此処にも狂い咲きに近い桜が花開く。








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「来週お花見だったんですよお。」 と、只見駅近くのコンビニのお姉さん。

そりゃあ残念だけど、小出に抜ける国道もまだ冬季閉鎖中、陸の孤島のようなこの町にも若い人が働いているのはどこか救いがある。

レジ台には只見線応援の募金箱。なけなしのポケットマネーを入れれば 「有難うございます。」

ところでお姉さん、只見線に乗る事はあるのかいと聞けば、「ありますよお、特に冬の間は。」 と、へへへと笑う。

冬だけじゃ無ければいいのだけれど、会津若松鶴ヶ城のお花見ツアーは済ませたそうだから、町を挙げての乗車応援もあるのだろう。








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「これでいいんかえ。」

はい、決まり過ぎてます。






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  会津大塩



駅桜も7年の月日を待ち続けている。

花の許に再び轍が響く日は。


と書きかけたら、6月からいよいよ着工のニュース。

前代未聞かつ壮大なプロジェクトが始まりましたな。





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[ 2018/05/20 19:11 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(2)

只見線 十色の春来たり。 その6    ムラのよろずや

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  只見線 会津中川    2018年4月







風太郎が小学校1年か2年の頃だったか。

「しゃかい」 の教科書に 「いろいろなおみせ」 として 「よろずや」 が挿絵入りで載っていたのを結構はっきり覚えている。

もちろんその他の業種もたくさん載っていたはずなのだが、それらはきれいに忘れて何故か 「よろずや」 なのは三つ子の魂というところか。

今から50年前、昭和40年代中盤に掛かろうという時代である。少しづつではあってもこの国の 「地方」 が変貌しつつあったのは事実だろうが、

都会のコンビニなど影も形も無い時代に 「何でも売っている」 という特異な業態は教科書がわざわざ取り上げる程、

地方ムラ社会の経済活動に欠かせない役割をまだ保っていたという事だろうか。


今、「よろずや」 は絶滅の危機にある。

風太郎は各地でこういったお店を見かければささやかな応援としておカネを落とすべく、ガラガラと引き戸を開けるのだが、

入った瞬間に 「終わってる」 感に直面する事が多い。品揃えはもとより、店として死んでいる様は一瞬で分かるものだ。


只見線に造詣の深い方はよく御存じだろうが、会津中川駅のすぐ脇に昔ながらのよろずやがある。

夜の店仕舞いが異様に早い田舎にあって、遅くまで煌煌と明かりが灯っているだけ見てもタダものではない感があるのだが、

それより何より店内が 「生きている」 のだ。

厳密に言うと何でも売っている訳では無く、食料品関連と酒類に特化されているのだが、商品の回転と言うか動きがある事は見れば分かる。







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普通この手の店は耳の遠い年寄りが店番をしていて、店先で大声を張り上げなければ出て来てもくれないのが相場だが、

ここは風太郎より若い位のご主人が切り盛りされている。食糧の仕入れがてら、いろいろお話出来たのは良かった。


「店の始まり? ひいおじいさんが始めましたからねえ、百年以上は経ってるのでは。」

只見川の巨大ダムの建設と共に開けた土地である。 

昭和20年代から30年代にかけて次々と造られたそれに合わせて只見線も延伸を重ね、会津中川駅も昭和31年に開業した。

この店の裏手に広がる貨物ホームには膨大な建設資材が次々と荷下ろしされたらしく。

ある種のゴールドラッシュに沸く様も想像出来るが、過酷な肉体労働の癒しに 「酒」 は不可欠で、酒屋が繁盛しまくったのは産炭地と同じである。

嵐のような時代、そして静けさを取り戻した時代、店はその移ろいを見詰め続けて来た。


夜は21時半頃まで店を開けているという。21時31分に下り列車が到着するのでそれを待っているのかと聞くと、

それはまあと否定しつつ、いろいろ地元でのお役目もあるようだ。 

積み上がったビールケースは近隣の宿泊施設への卸だろうか。電話マークの看板を掲げた公衆電話も懐かしい。

「町のホットステーション」 として今も生き続ける店。 「道の駅」 の目の前だし、夜遅くまでやってるこの店を応援すべし。


夜の帳が下り始めると、桜花と共に店の明かりも浮かび上がった。







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[ 2018/05/18 20:06 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(6)

只見線 十色の春来たり。 その5    二幕目

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   只見線 早戸   2018年4月

 






一幕目で帰るは銭失い。

二幕目に残った客にしか見せない妖しい芝居があるから帰れない。

蒼く染まった華の廻り舞台を。










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   郷戸










( 写真展漫遊録 )


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品川のキャノンで 「JETLINER ZERO   GLORIOUS 」 。

蒼空に乱舞するヒコーキの万華鏡。

カメラマン自ら 「神業」 を自称するのも凄いが、大砲を抱えたヒコーキチャンはゴマンと居るのだろうし、

その中で神と祀られているのも成程という説得力はある。

飛行機は鉄道以上に撮影ポジションの選択は厳しいだろうに、ただただ感心してしまう。

でもまあ、地道な情報収集、ポジション探し、天候の読み、しつこい粘りといった、およそ神に似つかわしくない

泥臭い作業の積み重ねの先に在る事も疑いない。

もちろん衆に流されないオリジナリティの狂おしい様な探求があってこそ、ランウェイまで下りて来る神もあるのだろう。

5月26日まで。





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[ 2018/05/16 20:05 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(2)

只見線 十色の春来たり。 その4    月光寺

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   柳津 月光寺   2018年4月







柳津と言う町は会津の名刹、 「福満虚空藏菩薩圓藏寺」 の門前町というより寺内町の趣があって、

線香臭いと言ったら叱られるかもしれないが、お釈迦様が何処かで見ているというか、悪い事は出来ない雰囲気がある。

この月光寺 (がっこうじ) も圓藏寺との所縁も深いとされる古刹である。というより昨今は只見線桜撮影の名所としてとみに有名になった。

定番アングルといえば前回の写真がそれに近いのだが、境内に植えられた桜の群生が見事である。

門前から本堂の前を通り、お墓の間を縫って斜面を登ってゆくのだが、定番ポイントまで行かなくともいいアングルはある。

境内は鉄・非鉄入り乱れてまあ派手に賑わう。でもその賑わいは寺側がそれを許しているからに他ならない。








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近年、施設管理権なる錦の御旗を振りかざし、本来誰でも自由に出入り出来るはず、出来たはずの場所にロープや金網が張られ、

不法侵入云々の不粋な話まで横行するようになった。

本当の意味での 「パブリックスペース」 というものが大切にされない世の中は幼稚で貧困なものだと思う。

誰でも自由に立ち入れて、そこでの時間を楽しみ、然るべき節度をもって共有する、そういう場所が何処にでもある事。

それが世の中の懐を深くし、お上の押し付けなんぞではない公徳心というものを穏やかに育てる様な気がする。

ごく一握りの不心得者の存在を理由に鍵を掛けてチョンは、単に面倒を回避しているだけに他ならない。

また「立ち入らせてもらう」側も節度を逸した振る舞いや、自己責任を忘れ何かあった時施設管理の不備を責める様な愚かな所業があってはならない。

何とも息苦しい世の中ではあるが、せめて衆生を救済するためにあるはずの宗教施設くらい、 パブリックスペースであって欲しい。


境内には看板があって様々な注意書きはあるのだが、最後に 「是非良い写真をお撮りになって下さい。」 とあるのは正に仏の御心であろう。

良い関係を保ちたいものだ。

したり顔のマナー説教なんぞ糞食らえというか大嫌いな風太郎ではあるが、

墓の上に乗ったり、大勢のグループで押し寄せじゃれあった挙句、深閑とした境内に奇声を響かせ続けるような連中にはレッドカードだ。









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改めて見れば随所に趣のあるお寺である。

本来なら道中安全祈願も含め、賽銭も殊更に弾もうと思っていたのに賽銭箱すらない奥床しさだ。

このお寺、鉄橋を抱いた裏山がほぼ真東を向いていて薄暮の満月は本堂の真上に昇るはず。 

聞けばこの立ち位置も 「月見が丘」 だそうじゃないか。

なるほど 「月光寺」 ねえ、ふんふふんと。 次回用のネタ帖に書き込まなきゃ。







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[ 2018/05/14 20:20 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(2)

只見線 十色の春来たり。 その3    名所

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  只見線 会津柳津   2018年4月








この時期の只見線屈指のお立ち台。

柳津の桜の開花状況はリアルタイムにアナウンスされていて、3日前位に「満開」だったか。

果たして間に合うのか気を揉んだ末に、キャッチャーのタッチをかいくぐってのスライディングという所。

他人と同じ写真は撮りたくないしと、バックが沈む光線を選んで苦心惨憺するも、下のノーマル写真の方がマシってか。

努力は必ずしも結果に比例せず。もとより花を保ってくれた桜に罪は無し。










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[ 2018/05/12 22:15 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(4)