旅のたまゆら   三十八

磐越西線 日出谷2 1982年2月26日 原版 take1b

    磐越西線 日出谷   1982年







旅はそれぞれの人生のダイヤグラムが一瞬だけ交差する偶然の繰り返しかもしれない。

二度目の交わりは多分、無いのだから。








明日から家族サービスに出ますので今週一杯不在です。




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[ 2017/08/16 21:35 ] 旅のたまゆら | TB(0) | CM(0)

旅のたまゆら   三十七

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    大井川鐡道    2014年










扇風機が熱い空気をかき回す。

窓からの風も気怠く淀んだ、あの夏。











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[ 2017/08/14 19:54 ] 旅のたまゆら | TB(0) | CM(6)

通り過ぎる夏

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   宗谷本線  恩根内     2012年






レールは陽炎に揺らぎ夏草は光る。

北辺の短い夏が、風のように通り過ぎてゆく。







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[ 2017/08/12 19:54 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(6)

さわやかイレブン

土讃線阿波池田2016年10月_11114b

   土讃線  阿波池田    2016年







四国鉄道の要衝、阿波池田には夜も更けた頃に着いた。今時良く残ったと呆れるほどの本格的駅前商人宿に投宿。

全盛期と比べれば見る影もないのだろうが、まだまだ広い構内に所狭しと車両が駐泊する様は、腐っても鉄道の町である。

覆い隠せぬ衰退の翳にも関わらず、路地裏に赤い灯青い灯がそこかしこに灯るのは、やはりぽっぽや相手の商売の名残りか。






土讃線阿波池田2016年10月_11116b

   待合室に掲げられたかつての阿波池田駅








空を覆っていたであろう機関車の煙も消え、いつしか忘れ去られる運命にあったこの山間の町に

一躍全国の注目をもたらしたのは、あの「徳島県立池田高校」である。

部員数僅か11人の野球部を率いる、後に名将と謳われる蔦文也監督は当時普及し始めたばかりの金属バットに着眼、

「腕力さえあれば多少芯を外しても飛ぶ」という特性を見抜いて、細かいプレーよりもひたすら打ちまくるチームを目指し徹底的に筋力を鍛え上げる。

バッティング練習の乾いた金属音が学校の背後の山に木霊することから、誰が呼んだか「やまびこ打線」。

1974年、甲子園出場を掴むや11人のチームは並みいる強豪校を猛打で次々撃破、遂に決勝戦まで進出する。

最後に敗れたとはいえ「さわやかイレブン」は全国に感動を呼び、このささやかな町の熱狂は想像に難くない。


野球が単純だった時代と言えばそれまでだ。

11人というのも本当はもっと大勢の部員が居たのだが、猛練習に耐えきれず残ったのが11人だったという事らしく。

でもそれは地元のごく普通の少年達だったのは事実だし、よそ者ではないおらが町の代表に心からの声援を送ること、

それは高校野球の原点であり、夢のある時代じゃなかったか。


池田高校はご多聞に漏れぬ過疎や少子化の逆風を受けつつも、周辺校の統合も重ねて今も生き残っている。

(最近でも2014年に甲子園出場を果たしている。)

実はこの学校、駅のすぐ近くにある。明日の朝食を仕入れにコンビニに行くついでに見にいく。

周辺はさすがに真っ暗で校門位しか判別できなかったが、吉野川を挟んで「やまびこ」を返した山々は、黒々とした翳になってそこに在った。






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[ 2017/08/10 20:06 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(8)

サミットへ

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   蒲原鉄道 七谷   1985年







春が近づけば。

駅員が居て除雪が行き届いたホームやポイント周りは黒い地肌が顔を覗かせるのだった。

それでも山峡に分け入るサミットはまだ雪深く。







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[ 2017/08/08 20:09 ] 昔の旅 蒲原鉄道 | TB(0) | CM(4)

KOTE-KOTE SUMMER

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   阪堺電軌 東粉浜   2017年7月








全国何処へ行っても暑い、暑い、暑い。

この辺りはまた何℃か余計に暑い。










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   二度つけ禁止。キャベツで掬うのは可。





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[ 2017/08/06 18:14 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(6)

夜を抜ける

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   奥羽本線 秋田  特急あけぼの    2013年








風雪の夜を抜ける。








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[ 2017/08/04 21:43 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(6)

カラス部隊

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通りすがりに覗いた古本市で「日本発見 ローカル線讃歌」なる1981年刊のムックをゲット。

国鉄線を中心とする全国のローカル線のルポルタージュから、津々浦々までレールが敷かれた背景、国鉄再建問題との関連まで網羅し、

昨今の焼き直しを繰り返したような鉄旅本より余程内容がある。

もっともこの頃既に国鉄ローカル線をことごとく廃止するための政治日程は着々と進んでいたのだが、

そんな懸念は誌面からは読み取れず、ギリギリまで現実感が乏しかった事も分かる。






kanbara1983 55mm_16910b





記事中目を引くのは北井一夫さんのルポルタージュ「カラス部隊は行く」。成田線沿線から都心に向う行商人の専用列車を追ったもの。

重さ50kgにも及ぶ荷物を背負うのは小柄な地元農家のおばあさん達。昔より減ったとはいえ700人の行商人が利用していたというから驚く。

荷物は必ず風呂敷に包むのが乗車の決まりだったそうで、何故か黒い風呂敷や服装が多く、

真っ黒なシャドウが多い写真は、北井さん独特な黒焼きか未明の撮影もあってタイトな露出故か分からないが、

まさに「闇夜のカラス」の異名そのままに写し止めている。




kanbara1983 55mm_16912b





行商といえば自家農産品の販売と誰もが思うが、お得意さんのニーズに合わせて商品にバリエーションを持たせるべく、

ヨモギ餅のような田舎風お菓子や生肉まで扱っていたそうで、そのための卸商まで夜明けの駅前に詰めていたという。

背中ひとつの立派なマーケティングが存在していた訳だ。

それにしても山手線経由でようやく朝を迎えた都心の雑踏に消えていく農村女性の逞しさよ。

全国各地に息づいていた行商の世界は、この国の民のごく素朴な勤勉さと共に、資本に頼らず自立した庶民のエネルギーに溢れている。





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昨夏の写真展に来場された雪国出身の女性。

故人になった母が毎朝最寄りの駅から大荷物を背負って行商に出ていた、これはその頃見た待合室そのままです、と。






kanbara_16837 55mm大蒲原行商の老婆 原版take1b


kanbara_16831 55mm 大蒲原ホームの行商老婆2 原版 take1b

   蒲原鉄道 大蒲原   1983年    





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[ 2017/08/02 23:53 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(8)

写真展大巡回

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都区内一日フリーキップを買って都内一円写真展巡り。

まずは銀座ニコンサロン。






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「死は生の一部」という作者の死生観が静謐なモノクロームに宿る。

路傍の土くれに死を感じ、微かな残照に生を見る。

無風の水面のような感性に憧れる。



返す刀で鉄分濃い系3連発。

品川のキャノンは猪井さんと鉄道写真作家協会の競作。

「鉄景漁師」とは面白いタイトルだが、この国の美しき山河を縫う鉄道が織りなす光と翳に酔い、旅に心揺れる感動が伝わる。

だからいつまで経っても止められねえ、という猪井さんの呟きが聞こえて来そうだ。


「煙のゆくえ」は、復活SLに対し様々な作家がこれでもかとデシタルをブン回した感じ。

アナログ時代の絶対不可能を可能にする魔法の威力は、蒸気機関車を美しき衣を纏ったオブジェに変える。

いや待てオブジェや見世物じゃないだろ、蒸気機関車は必然から生まれ暮らしを運び時代を作った・・・とは言うまい。

時代は変わり人は変わる。今蒸気機関車は全く違う役割を生きている。何が正しいかは時代が決めてゆく。





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渋谷に転じて。

これはアマチュアを中心とする合同展。何より山岡山さんが出品、わざわざ広島から上京されるとの事で馳せ参じた次第。

地元の強みを生かして三江線、木次線など陰陽横断線を撮り続ける氏はその卓越した映像センスもさることながら、

光線や気象条件など周到に先回りしているのが見て取れ、それはもう小憎らしい程。

地元掘り下げの鑑とも言える方といつも感心しているので、お会い出来て良かった。

ブログの小さな画面に収まりきれない、「現代ニッポンのローカル線」の居住いを詩情豊かに捉えている。

三江線もいよいよ来年で終わりだが淡々と受け入れるという泰然自若さは、ひたすらオロオロするであろう風太郎とは大違いだ。







araki16915b2.jpg



締めは恵比寿でアラーキー。

伴侶にして最高の被写体とする「陽子」との愛と死の記憶。

24歳で結婚して42歳で亡くなった「陽子」は齢を重ねる毎にきれいになっていくんだな。

被写体というより写真と対峙しながら自分の中の「陽子」を見つけ出していたのかもしれない。

ファインダーは独りでしか覗けないものだから全ての写真は「私小説」を纏うのかもしれないが、

自身の内臓をも掴み出すような「念」のリアルな手触りは、写真を狂おしい程の手段に変えてゆく。






やっぱり写真展ってそれぞれの作家さんのイマジネーションやら情念やらが濃縮された空間だから、

そんな事じゃイカンとブン殴られたり、コレだと膝を叩いたり。

いろいろインスパイアを受けたので、おっしゃワシも撮るでとユルユルは遺憾ながら即席「東京日和」。









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   中央線 中野   2017年7月





もひとつおまけに真島さんの名作「0系新幹線」の真似、じゃなくてオマージュ。

上と併せてコレがナニか分かるかな?





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[ 2017/07/31 20:00 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(8)

真夏の扉  その6    光満る

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   いすみ鉄道 小谷松    2017年7月






野辺に咲く原色の花はギラつく太陽を求める。

まだ高い陽を受けて、気動車の屋根も刹那の光を返す。

夏が、いち日ごとに満ちてゆく。




( 真夏の扉 おわり )







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[ 2017/07/29 20:29 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

真夏の扉  その5    夏を泳ぐ

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   小湊鉄道 上総大久保   2017年7月








線路際を覆い尽くす草叢に踏み込めば。

青臭さが熱気と溶けあって鼻に纏う。

今を盛りの夏の匂い。

気動車もまた、夏を泳ぐ。








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[ 2017/07/27 20:11 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

真夏の扉  その4    陽炎

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   小湊鉄道 里見   2017年7月








朝の遅い都会人なら目覚めの時間。

超望遠のファインダーに、早や陽炎が揺れる。

今日も炎天のいち日になりそうだ。








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[ 2017/07/25 21:07 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(8)

真夏の扉  その3    デジャビュ

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   いすみ鉄道 久我原    2017年7月







今を盛りの蝉の声。草いきれと滴る汗。青田を渡る微かな風に竹林は少しだけ揺らぐ。

平凡に過ぎるが故か、それは遙か遠くなったあの夏の日に繋がる。 いつか何処かで。

気温が更に1℃上がるように暑苦しい、紅い気動車の記憶もまた。








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[ 2017/07/23 19:53 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(8)

真夏の扉  その2    朝露

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   小湊鉄道 上総鶴舞    2017年7月








まだ青い稲穂に結んだ朝露を揺らして。

始発列車は夏の日の始まりを告げる。








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[ 2017/07/21 23:44 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(13)

真夏の扉  その1    フライング

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   小湊鉄道 上総中野   2017年7月








梅雨の終わりの豪雨ばかりが列島を襲うなか、猛暑続きの三連休。

梅雨明け宣言なるもの、「◯日頃明けた模様。」と後追いで来るのが通例だったりする。

もう待てぬと真夏の扉を開けに。

この日の房総半島は最高気温36℃。デジタルセンサーからも湯気が上がりそうだ。



と言っているうちに関東地方は本日梅雨明け宣言のようですね。





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[ 2017/07/19 20:41 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(10)

目撃

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   都電荒川線  三ノ輪橋    2013年







写真であなたも目撃者。








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[ 2017/07/17 19:51 ] 都電荒川線 | TB(0) | CM(2)

此処に鉄道在りき

蒲原鉄道 高松~大蒲原 ハザ木 1 1983年2月 16bitAdobeRGB原版take1b

    蒲原鉄道 大蒲原    1983年







全てが動きを停めたような白い季節。

此処に鉄道在りきと微かに轍を刻む音。










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[ 2017/07/15 21:22 ] 昔の旅 蒲原鉄道 | TB(0) | CM(6)

沖の鴎に

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    北海道 厚賀漁港   2013年









〽 沖の鴎に 深酒させてョ いとしいあの娘とョ 朝寝する ダンチョネ


八代亜紀の「舟唄」の歌中歌として出て来るダンチョネ節の一節は、

鴎に深酒させれば静かになって邪魔される事無くしっぽり朝寝出来る、の意。


漁を終えた北の湊。

しじまに響く鴎の鳴き声は、遠くに近くに。








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[ 2017/07/13 19:43 ] 自然風景写真 | TB(0) | CM(4)

透過光

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   小湊鉄道  上総大久保   2016年4月








若葉も排気煙も朝の光を透かして。








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[ 2017/07/11 22:10 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

眠い夏

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   江ノ島電鉄 鎌倉高校前   2015年







海辺のテラスでハイボールひとつ。








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[ 2017/07/09 21:11 ] 最近の旅 関東 | TB(0) | CM(6)