目覚め

kominato20161126_12056take1b.jpg

   小湊鉄道 上総大久保   2016年








冷えた大地の目覚め。

頬に触れる大気の密度。

鉄道もまた、天地の呼吸と共に在る。








HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
[ 2017/09/24 21:39 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

晩夏

kominato20140726_110take1b.jpg

   小湊鉄道  里見    2014年








「晩夏」      木下夕爾


停車場のプラットホームに
南瓜の蔓が匍いのぼる

閉ざされた花の扉のすきまから
てんとう虫が外を見ている

軽便車がきた
誰も乗らない
誰も降りない

柵のそばの黍の葉っぱに
若い切符きりがちょっと鋏を入れる





この詩と出会ったのは中学の教科書だったか。

作者の生家近く、福塩線の前身にあたる軽便鉄道の小駅の情景とされる。

興味の対象はブルートレインでもエル特急でも無く、草生したローカル線一本槍という渋ーい中坊だった風太郎が、

この一編の詩に吸い寄せられたのは言うまでもない。


当時は写真のシの字も知らなかったからそんな視点は持ちようも無かったのだが、

今読み返せば写実的というより写真的な詩だなあと思う。

てんとう虫云々はまるでマクロレンズで捉えたかのようだし、そのまま乗降が空振りのホームにズーミングして、

最後の改札掛の仕草は決定的なシャッターチャンスというところか。

その寄りと引きの妙がまるで組写真を見るかのようだ。

内容からすれば別に初夏でも盛夏でも良さそうな気がするが、「晩夏」のタイトルがまた秀逸だ。

発車していくガソリンカーの響きも小さくなった後、残されたホームの静けさは、忍び寄る夏の終わりのそれであったろう。


詩の世界はこの広い日本の何処かにまだあるはず、それを見ずにはいられるかというのが、

その後の旅の原点だったようにも思うのだ。

それから幾星霜、見たのか見なかったのか定かではないけれど、今もその幻をファインダーの向こうに追ってしまう。


今年も夏は終わりぬ。










上総鶴舞20110828_DSC2577take1b

   上総鶴舞







HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/09/13 23:42 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

真夏の扉  その6    光満る

isumi201707_16440take1b.jpg

   いすみ鉄道 小谷松    2017年7月






野辺に咲く原色の花はギラつく太陽を求める。

まだ高い陽を受けて、気動車の屋根も刹那の光を返す。

夏が、いち日ごとに満ちてゆく。




( 真夏の扉 おわり )







HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/07/29 20:29 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

真夏の扉  その5    夏を泳ぐ

kominato201707_16555大久保take1b

   小湊鉄道 上総大久保   2017年7月








線路際を覆い尽くす草叢に踏み込めば。

青臭さが熱気と溶けあって鼻に纏う。

今を盛りの夏の匂い。

気動車もまた、夏を泳ぐ。








HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/07/27 20:11 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(4)

真夏の扉  その4    陽炎

kominato201707_16540take1b.jpg

   小湊鉄道 里見   2017年7月








朝の遅い都会人なら目覚めの時間。

超望遠のファインダーに、早や陽炎が揺れる。

今日も炎天のいち日になりそうだ。








HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2017/07/25 21:07 ] 小湊鉄道・いすみ鉄道 | TB(0) | CM(8)