床油の匂い

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   大井川鐡道 オハフ33  2014年










風太郎の卒業した小中学校は立派に都会の学校なのだが、床はフローリングならぬ油臭い板張りだった。

時々全部の机椅子を片付けて床に油を塗る作業をさせられるのだが、結構な重労働になるし、

ただでさえサボリ癖のある風太郎はどうエスケープするかを必死に考えていた記憶がある。


床油の独特な匂いに再び出会うのは、長じて古びた客車に長い時間揺られるようになってからだ。

それは気怠く閉じられた教室なんぞとは違う、とびきり自由な 「旅の匂い」 でもあったろう。









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[ 2019/08/17 22:35 ] 最近の旅 中部甲信越 | TB(0) | CM(6)

雨の名前 その10   夕立

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  大井川鐡道 家山  2019年6月







停滞していた前線が遠ざかり、雲の切れ間に青空さえ見え始める。

明日は太陽が戻るとの天気予報。

今宵の空は鉄板で夕焼けと読んで、ラストショットは西の空を見上げてスタンバイ。


しかし俄かに黒雲に覆われて光を失ってゆく空。

帰りの道のりは雷鳴をも連れた雨脚に襲われる。


夕立(ゆうだち) = 夏の夕方、短時間に降る雷を伴った雨



( 雨の名前  おわり )







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[ 2019/07/17 20:03 ] 最近の旅 中部甲信越 | TB(0) | CM(4)

雨の名前 その9   緑雨

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  大井川鐡道 大和田  2019年6月







緑雨(りょくう) = 滴るような深緑の草木に降る雨。


針葉樹、広葉樹、そしてレール脇の叢も含め、日本の植生の多様性は、緑という色の奥深さも知らしめる。

自然美を讃えて観光客を呼びたいなら、鉄道車両もそれを破壊せずに調和する繊細な色彩センスが必要だ。

大井川鐡道は合格。 おいっチンドン屋みたいなラッピングよ、聞いてるか。









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  田野口







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[ 2019/07/15 21:07 ] 最近の旅 中部甲信越 | TB(0) | CM(4)

雨の名前 その8   俄雨

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  大井川鐡道 抜里  2019年6月








俄雨 (にわかあめ) = 急に降り出して、しばらくすると止んでしまう雨。


ひとしきりの雨が通り過ぎれば窓を気持ち良く開放できるのも古い汽車の旅の魅力だろう。

雨に濡れた緑の、むせるような香りが車内に満ちているはず。

SLの旅はいいけど暑くてたまらんと、閉め切った冷房車を要求するトンチンカンは何処に居るや。


C56?が不調らしくトーマスを除くSL列車はこの日運休しており、代わりに電機が牽く。

一度でいいからこの古豪が先頭に立つところを見たかったので、風太郎的には実は二重丸だ。









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  塩郷








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[ 2019/07/13 20:47 ] 最近の旅 中部甲信越 | TB(0) | CM(8)

雨の名前 その7   駿雨

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  大井川鐡道 田野口  2019年6月








もう30年以上前で内容もうろ覚えだけれど、「雨の降る駅」という単発テレビドラマがあった。

主演は田村正和と大原麗子。 長く続いた関係を解消しようと別れの駅を訪れた二人の、次の列車が来るまでの2時間。

つまり駅の待合室での時間が同時進行で2時間ドラマそのものになっている。

止む事無く降り続く雨。 やがて待合室は若いカップルや訳ありの熟年女性など様々な人々が集う場所となる。









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映画の作法としてはいわゆる「グランドホテル形式」で、ある閉鎖空間に舞台を限定し、

その場にたまたま居合わせた人々の微かな袖の触れ合いでストーリーが紡がれる。

自ら時空を閉ざしてしまうのだから、脚本も演技も繊細かつ緻密な濃度が求められるだろう。

実在の駅でのロケでは無く、精巧に作られたセットでの撮影だったようだが、

どこか旅の徒然のデジャビュを感じる画面と相まって、なかなか沁みるドラマだったと記憶している。






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じわりと心動く駅が何処かにあったなら、その始発から終列車までの表情を淡々と写真にしてみたい、

というのは多分にこのドラマの影響ではと思うのだが、それから幾星霜、ついぞ実現していない。

「舞台」は贅沢を言わなければそこそこにあると思うのだが、いかんせんそこから「役者」が消えてしまった。





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駿雨 (しゅうう) = ざあざあと激しく、短時間に降る雨


強まる雨はとうとうバケツを返したような降りになった。

閉じ込められた一時間、誰にも会わぬまま雨音を聞く。








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[ 2019/07/11 21:13 ] 最近の旅 中部甲信越 | TB(0) | CM(4)