写真展 「ミンガラーバ! ミャンマー・レイルサイドストーリー」   ファイナル

_DSC3894b2.jpg







「まあミャンマーのこういう生活風景みたいなの、あんまし撮ってる人いないでしょ、あははー。」と吹いていたら、

「いますよ。僕。」というその道の大御所の来臨とか、ブログ上では拝見していたものの、

ミャンマーの鉄道車両の実態を極めて正確な情報収集と研究で記録している方とお会いしてドッキリだ。

「日本から渡ったDD51」は居ません。日本製ですが似て非なるものでした。謹んで訂正します。


何はともあれ人との様々な出会いは写真展の醍醐味。

今回の開催を通じて多くの「アジア写真家」とお知り合いになれたしその作品を拝見するなら、

充分な時間を掛けて彼の国の民の日常に深く入り込み、丁寧に撮られ選び抜かれた写真はさすがと唸らされる。

2年前まで何の縁も無かった人間がたった2回、延べ2週間の撮影結果をこういう目立ちまくるかたちで発表した事自体が、

無謀というか蛮勇の極みだったか。

それでもまあ、風太郎の前後は「OM-Dで撮る~」というオリンパス企画展だったし、開催者の多くがいわゆるプロの看板を掲げる中で、

群れが嫌いな一匹狼の日曜カメラマンが徒手空拳、東京・大阪一ヶ月に及ぶ展示を打ち抜いたのは少~しだけ褒められてもいいかな?






_DSC3878b2.jpg








大阪がちと寂しかったが、東京大阪併せて1400人位はご覧頂いたと思う。

何より嬉しかったのは「元気をもらった。勇気が出た。」というご感想を数多く頂いた事。

先行きの見えないコロナ禍のなか、これまで築いたもの、大事にしていたものを失うような漠とした不安が世を覆う。

貧しさの極みにあってもカラカラと笑って暮らす民はそうは言わないけれど、大丈夫だよ、心配するなと肩を叩かれる気がする。

無理を押してわざわざご来場いただき、ご覧頂いた方々のハートに少しだけ明かりを灯せたなら、蛮勇の甲斐もあったというものだ。





_8050236take1b2.jpg





終わったなあという感慨も前回の「たまゆら」とはまた少し違っていて。

もう絶対に写真が増える事のない40年前の日本ではなく、ミャンマーは今まさに現在進行の「現場」だからだ。

さあ次はどうしようかと考え始めるのも懲りないところだが。


東京・大阪のオリンパスギャラリーの皆様には実にお世話になった。 何より終始一人前の作家として扱ってもらえたのは嬉しく。

そしてまるで影武者の様に実作業のお骨折りを頂いた方、陰に日向に応援していだいた皆様に感謝は尽きない。

この場をお借りして御礼申し上げます。


自分の写真を大空間でしみじみ眺める機会は滅多に無いぞとはよく言ったもの。 めくるめくような至福の時でした。

ギャラリーのスポットも消えれば、また平常運転に戻ります。






myanmar201807_30992_00001take3 Dfineリテイク1b



myanmar201807_31062_00001ラーショー線take2b3







Copyright © 2020 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



[ 2020/09/30 22:06 ] 写真展 | TB(0) | CM(6)

写真展 「ミンガラーバ! ミャンマー・レイルサイドストーリー」 IN 大阪 ⑫  What we got  What we lost

115b2.jpg


  展示作品より






人物の原寸大に近い大プリントを眺めていて改めて思うのは、レンズの光軸にピタリと一致した彼らの目線。

別に入念に「目線を取る」演出をした訳でも無く、それは只々自然のままなのだ。


日本でも声を掛ければ写真を撮らせてくれる人もいない事は無い。

でも後で見返せば残念ながらその写真に忍び込んでいるのは、ある種の「疑い」と「不安」。

もちろん撮影者自身に瞬時に信頼関係を構築する能力が無い事は認めるが、それは40年前の日本と比べても明らかに違うのだ。

「カメラを持った人間は不審者と思え。」は笑えない現実でもある。






_DSC6995take1b3.jpg





ミャンマーの民の静かな生活圏に乱入してきた見知らぬ異邦人の、言葉さえたどたどしく無遠慮なリクエストにも微笑んで応える彼ら。

敬虔な仏教国にあって四国のお遍路では無いが「旅の者」への施しは彼らにとって「徳」の一部なのだ、という見立てはある。

いやそれよりも彼らの眼差しからはごくごく当たり前で素朴な、同じ人間に対する信頼を感じるのだ。

疲れた旅人と見れば木陰に置かれたベンチを勧め、ささやかな食事まで差し出す。

冷たく乾いた猜疑や排斥では無く、心開いた信頼と受容。





_DSC7778take1b3.jpg


  展示作品より




豊かさがもたらす幸せは言を待たないし、残念ながらその豊かさを捨てる勇気も無い。

しかし我々は頑なに防御を固め不信に苛まれてまで守りたいものを、それが何かすら曖昧なまま持ち過ぎてしまったのかもしれない。

豊かさとは縁遠い線路際の民の、カメラを真っ直ぐに見詰める瞳に心のうちを問われているような気がするのだ。


What we got?  What we lost?

我々が豊かさと共に得たものと、それと引き換えに失ったものについて。





_DSC6873_00001オーボーtake1b2

 展示作品より




約一か月に及んだ写真展も明日はいよいよ最終日。 最後の在廊で終わりの余韻を味わいたいと思います。








_DSC7593take1ハガキ用 154 106  20200707b



写真展 「 ミンガラーバ! ~ ミャンマー・レイルサイドストーリー ~ 」


(東京展)  オリンパスギャラリー東京   2020年8月28日(金) ~ 9月9日(水)  終了

(大阪展)  オリンパスギャラリー大阪   2020年9月18日(金) ~ 9月30日(水)  木曜休館 


写真展の詳しい概要、営業時間などの最新情報は下記ページ参照の事


オリンパスHP 写真展ガイド



東京大阪切手面outb2


Copyright © 2020 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2020/09/29 20:01 ] 写真展 | TB(0) | CM(0)

写真展 「ミンガラーバ! ミャンマー・レイルサイドストーリー」 IN 大阪 ⑪  見知らぬ町へ

myanmar201807_30388_00001take3b3.jpg

  展示作品より






ビルマ平原の小駅に急行列車が停まる。

レールに腰を下ろした姉弟に大きく手を振ったら。


駅に遊ぶこの子らは多分、きっと、自分たちの生まれた村を一度も出た事が無いに違いない。

何処か遠い所からやって来て、また見知らぬ町へと去っていく列車を。

日々変わらず見送りながら、やがて二人は少しづつ大人になってゆくのだろう。

頓狂な旅人に出会って、今日は少しだけ違った日だったかもしれない。








myanmar201807_30385_00001b.jpg












風太郎4年振りの個展です。 大阪展閉幕まであと2日。

_DSC7593take1ハガキ用 154 106  20200707b



写真展 「 ミンガラーバ! ~ ミャンマー・レイルサイドストーリー ~ 」


(東京展)  オリンパスギャラリー東京   2020年8月28日(金) ~ 9月9日(水)  終了

(大阪展)  オリンパスギャラリー大阪   2020年9月18日(金) ~ 9月30日(水)  木曜休館 


写真展の詳しい概要、営業時間などの最新情報は下記ページ参照の事


オリンパスHP 写真展ガイド



東京大阪切手面outb2


Copyright © 2020 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2020/09/28 22:04 ] 写真展 | TB(0) | CM(0)

写真展 「ミンガラーバ! ミャンマー・レイルサイドストーリー」 IN 大阪 ⑩  写真の匂い

myanmar201807_30800_00001マダヤtake1b

  展示作品より







これは東京・大阪変わらずなのだが今回来場者を見ていてまず感じるのは、もう凄まじく高齢化が目立つ事だ。

50代以上が70%以上占めると思う。 逆に30歳以下は5%位だろう。

大昔の写真が並んだ4年前の「たまゆら」でさえもっともっと若い人が目立った。

もう若い人の間では「写真を見る」とはモニター画面上のバーチャルな世界で充分なのか。

でも軽く流したストリートスナップ写真展なんか平均年齢は大きく下がる気がする。

となれば拙写真展の表現があまりにもカビ臭いのか。


ご来場の老写真家が、最近の若い人の写真が分からないんだよね、ニワトリのタマゴとヒヨコをスタジオに持ち込んで、

綺麗なライティングでポートレート撮影。 それで「生命の輪廻」だって言うんだけどさあ。 コンセプチュアルって奴?


この写真、熱もあれば匂いもあるよと褒めてくれる。

アウシュビッツ並みに詰め込まれたニワトリが数十分後にはハラワタだけになり、それも野良犬が貪り食う。

そういうズブズブな「生命の輪廻」は流行らないのかしらんと、共に溜息。








myanmar201807_32008_00001take1b.jpg

  展示作品より








風太郎4年振りの個展です。 最後の週末を迎えました。 

_DSC7593take1ハガキ用 154 106  20200707b



写真展 「 ミンガラーバ! ~ ミャンマー・レイルサイドストーリー ~ 」


(東京展)  オリンパスギャラリー東京   2020年8月28日(金) ~ 9月9日(水)  終了

(大阪展)  オリンパスギャラリー大阪   2020年9月18日(金) ~ 9月30日(水)  木曜休館 


写真展の詳しい概要、営業時間などの最新情報は下記ページ参照の事


オリンパスHP 写真展ガイド



東京大阪切手面outb2


Copyright © 2020 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2020/09/26 22:25 ] 写真展 | TB(0) | CM(0)

写真展 「ミンガラーバ! ミャンマー・レイルサイドストーリー」 IN 大阪 ⑧  スマホの国

myanmar201807_32264マダヤtake1b

  展示作品より






固定電話は100軒に1軒しか無いというミャンマー。 つまり彼の国の民は電話という文明の利器と凡そ縁の無い生活を送っていた事になる。

しかし約10年前に上陸した「携帯電話」は瞬く間に広まり、いまや100%を超える普及率と聞く。

思えば巨大なインフラ投資が必要な固定電話網を今更整備するより、電波を飛ばした方がかえって安上がりと施政者も考えているのだろう。


ここでも時代の時間軸は一気に圧縮されたのだ。

もっともケータイの命綱「電気」が通っていない地域も多いのだが、自家発電機を備えているから大丈夫というインフラ整備の後先も不思議な世界。


都市住民はともかく、写真にあるような農村地域を見ているとさすがに100%超えはマユツバのような気もするが、

若者がその虜になる様はいずこの国も変わらないし、持っていなければコミュニケーションの輪から疎外されるのも現実だろう。

もちろんガラケーは飛び越えてスマホ全盛。

Facebookがお気に入りのようで、仲間意識が強いミャンマー人のこと、付き合うと友達申請が殺到するらしい。


気になる通信料は新規参入による価格競争も進んでおり、1ギガ当たり1000チャット=70円位と言うから安!とは思うが、

所得水準が日本の1/10~1/20という事を考えれば、その負担感はあまり変わらないのかもしれない。

他のものを諦めてでもスマホ、腰巻(ロンジー)のお尻にねじ込んでというのは、この国でも普通の感覚になりつつあるようだ。






_DSC8941take1b.jpg

  展示作品より






コンテンツについては中国みたいに規制だらけという事も無く、普通に何処でもアクセス出来るようだ。

軍事政権下の停滞の許、眠ったように小さなコミュニティから出る事が無かった人々はここで世界と繋がった。

小さなモニターに踊る眩しく煌びやかな「外」は、彼らの瞳にどう映っているのだろう。








myanmar201807_30843_00001マダヤ線take1b











風太郎4年振りの個展です。 大阪展が30日まで。 

_DSC7593take1ハガキ用 154 106  20200707b



写真展 「 ミンガラーバ! ~ ミャンマー・レイルサイドストーリー ~ 」


(東京展)  オリンパスギャラリー東京   2020年8月28日(金) ~ 9月9日(水)  終了

(大阪展)  オリンパスギャラリー大阪   2020年9月18日(金) ~ 9月30日(水)  木曜休館 


写真展の詳しい概要、営業時間などの最新情報は下記ページ参照の事


オリンパスHP 写真展ガイド



東京大阪切手面outb2


Copyright © 2020 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
[ 2020/09/24 20:33 ] 写真展 | TB(0) | CM(0)