
筑波鉄道 常陸小田 1982年
この写真が撮られた頃、ローカル私鉄の存亡の危機は既に叫ばれていて、現実にこの数年後には多くの
鉄道が鬼籍に入ることになった。
しかしどんなに寂れた駅でも列車の近づく時間になれば、どこからともなく人影が現れて、しばしの賑わい
があったもの。鉄道に用の無い人も含めて、駅は地元のコミュニティセンターだった。鉄道や駅がムラの
シンボルとして人々の心に留まっていた最後の時代だったのかも知れない。
最近でも頑張っているローカル線はあるものの、「人の気配」の薄さは隠しようがなく、寂しい。
5月の長く眠たげな一日が暮れようとする、筑波鉄道の小駅。
放課後少年のワイシャツを透かして、春の夕日がそっと忍び込む。
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「風太郎の1980年田舎列車の旅」
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