
北海道 足寄町 上足寄小学校跡 2010年
本日、鉄から脱線。
ケビン・コスナー主演、1989年公開の「フィールド オブ ドリームス」という米映画がある。
野暮を承知で邦題を付ければ「夢の野球場」か。
野球狂いの父親と喧嘩別れしたまま死別した主人公が、父の記憶を辿る中で、メジャーリーグの往年の名選手の
幽霊と出会い、その導きで若き日の父親と再会するという、父と息子の和解の物語なのだが、風太郎の生涯でも
十指には入る名作であり、ラスト近く、息子がトウモロコシ畑の真ん中に作った野球場で父子のキャッチボール
が始まる頃には大泣きした記憶がある。
決して野球映画ではないのだが、野球が極めて重要なモチーフになっていて、何よりそれが無ければアメリカとい
う国が成立しない位の「心の文化」である事を再認識するし、往年の名選手の活躍や、因縁のライバルチームの対
決など、その長い長い歴史そのものがアメリカ人の「癒し」であることが伝わってくる。羨ましい。
まあ風太郎もドラゴンズ一筋40周年を迎えようとする中で、風太郎なりの「フィールド オブ ドリームス」も
あるのだが、その点、ニッポンのプロ野球はまだまだ浅いな。ウチだけ勝てばという一企業のエゴイズムからは到
底「心の文化」は生まれないだろう。ほれ、某球団聞いてるか。
アメリカ並みに「癒し」の対象になる日はいつか来るのだろうか。
というような事を書きたくなったのも、写真を整理していたら北海道の山奥の廃校跡の写真が出てきたので。
バックネットがポツリと残っているので、かつては子供達が野球に興じた場所だろう。
今はタンポポの綿毛に覆われているが、綿毛のひとつひとつが、かつてここに集った子供達に見えてならない。
ここもまた、「フィールド オブ ドリームス」の在りかに違いない。
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「風太郎の1980年田舎列車の旅」