
五能線 広戸 2013年1月
岩館で悲報を聞いた後、一行は茫然と沿線を彷徨うも列車が動く気配なし。
深浦で駅員に聞いたところ、「リゾートしらかみ」だけは深浦以北を往復するという。
「次の列車が10分後位に来る。」 情報はそれだけ。
時間も無く、広戸で迎える事にする。
五能線を走る車両として、風太郎がどうしても認める事が出来ない「リゾート」が
五能での唯一の写真になるとは皮肉なものだが、思い切りアンダーにして何の車両だか
よく分からなくしたのはせめてもの抵抗。
五能線。運転の可否は様々な要素があっての事だから、あえて言うまい。
しかしかつての国鉄五能線は、この程度の風雪を突き、多少の遅れはあっても必ずやって来た。
代行バスで簡単に代わりが利くような輸送需要が、執念にも見えた列車運行を躊躇させている
事は否めず、地域のインフラとしての役割が終焉に近づいている事を感じずにはいられない。
「らしい」風景は昔とほとんど変わらなかった。しかし「役割あっての鉄道」こそ写真の対象
と考える風太郎にとっては、苦い五能線の現実だった。
当てにならない次の列車に見切りをつけ、一行は予定より早く次の目的地、津軽鉄道に向う。
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「風太郎の1980年田舎列車の旅」
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