朽ちたサイロ

souyakabutonuma19811b.jpg
   宗谷本線  兜沼   1981年



1981年夏の兜沼については 北国の短い夏 兜沼 AM4:50   で書いたが、文中で謎とされていた

「利尻」の写真が無い件、その後詳細に発掘調査したところ、コレに違いないという事になった。

堂々たる優等列車に対してあまりに失礼かつ勿体無い撮り方とは思うが、この朽ちかけたサイロに余程

思い入れがあったと見える。

基本的に泥炭地であるサロベツ原野周辺は農地に適さず、せいぜい牧草地が関の山だったのだが、

広大な丘陵を利した酪農経営がこの土地の開拓の礎となった。

石積みの本体にトタンの屋根が付いた昔ながらのサイロはこの当時でも辛うじて残るものがあった程度で、

急速に失われていた。それにとって替わったのがスペースシャトルとその発射台を思わせる巨大かつ

超近代的なサイロで、その機能性は比べるべくも無かったと思われるが、多大な負債を抱える事になった

であろう酪農家の苦労も偲ばれた。

ところで「牛乳」が100%国内生産・供給品目である事はあまり知られていないかもしれないが、

巷を賑わすTPP交渉の中でこの聖域がどう変化するのか。政治に翻弄される農業は今に始まった事では

ないが、一国の安全保障として「食料自給」を軽んじていいのか、という思いは深い。





「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村


HPはこちら
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright(C)2011  FUTARO1980. All rights reserved


スポンサーサイト