開放デッキ

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   五能線 オハフ61 デッキ   1982年



現代の鉄道車両では仰天ものだが、いわゆる旧型客車は走行中ドアを施錠する仕組みが無く、

開け放したまま平気で走っていた。真夏の暑い日などは吹き込む風が心地良く、リズミカル

な走行音が真近に聞えて、客車の旅の楽しさでもあった。

保安上問題がある事は当然なのだが、「落ちる方が悪い」と言い切っていた時代の名残りな

のだろう。


なかには悪乗りする奴も居て、危険な遊びも目にした事がある。

五能線は海岸線の地形を忠実にトレースして走るので小さなカーブが多い。デッキで中学生位

の地元少年が盛り上がっているので何かと思えば、ひとりの少年が手すりを掴んで車外に身を

乗り出している。カーブの内側に入ると連結面がググッと狭まるため、片手片足が隣の車両の

手すりとデッキに掛かるのだ。タイミングを見計らって気合いもろとも隣の車両に乗り移る。

車掌あたりに見つかれば大目玉だろうが、開いた口が塞がらなかったもの。


JR線上に保存された旧客は、走行中は施錠する装置が付いていて開かないようになっていると聞く。

「遊び」は論外としても、やっぱり開け放したデッキの外を流れる風や音、匂いたつような草いきれ

が恋しい風太郎である。




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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2013/05/17 23:42 ] 昔の旅 五能線 | TB(0) | CM(12)