最北端のホーム

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   宗谷本線  稚内   1988年



稚内駅のホームは、端正な木組みで作られた長大な上屋があって、長い旅を終えた急行「利尻」などの

優等列車を、北限の終着駅に相応しい重厚な構えで迎えていた。

この地の厳しい風雪と長大に過ぎるホームは、さすがに除雪の手も回らないと見え、寝ぼけ眼でステップ

から降りると、そこはつるりと転びそうに凍てついていた。

「わっかない」の琺瑯駅名標、丸い国鉄型時計。

「遥けくも来つるものかな」という最果ての旅の感傷を噛みしめる様な、改札口までの長い道のり。


日頃お邪魔しているWonder+Graphicsさんのブログは、古今の北海道の鉄道を確かなカメラアイと技術で

くまなく網羅しており、その博識と相まっていつも驚嘆しているのだが、「稚内 1985」の記事中、この駅が

大きく改築され、ホームは棒線化、片流れの安手な屋根に替えられた、という事実を知り愕然とする。


再開発ビル化等、事業としての生き残りを賭けた鉄道の変質は避けられないのかも知れないが、

「汽車の時代」がまたひとつ消えていく寂しさは否めない。



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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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