奥会津 稲穂の香り  その12      日出谷駅落陽

aizu201509_4019take1b2.jpg

   磐越西線  日出谷      2015年9月






かつては駐泊施設があって、山中に夜遅くまで明かりが灯る駅だった日出谷。

広かった構内の一部は道路拡幅に使われ、駅自体も棒線化されたとあっては往時を偲ぶべくもない。

駅弁も売っていた駅前旅館「朝陽館」が健在だったのは懐かしいが、

ひっそりとした構えは既になりわいを止めているのでは、という風情だ。

この旅館の障子越しに聞いたDD51のホイッスルは、しんしんと降る夜の雪の底に沁み込んでいくようだった。


東西に伸びた里は、日出る谷であり、日沈む谷でもある。

構内を染める落陽は、時を超えて変わらぬ繰り返しであるに違いなかった。

キハの紫煙が茜空に溶けてゆく。




(  奥会津 稲穂の香り      おわり )







aizu201509_3719take1b.jpg




磐越西線 日出谷駅のホーム1 1982年2月 日 16bitAdobeRGB原版 take1b

   磐越西線  日出谷      1982年








HPはこちら  URLが変更になりました
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



[ 2015/10/10 21:03 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(6)