山陰プチ撮りの旅  その4      飯井駅物語①

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    山陰本線  飯井     2015年10月






平仮名の最短駅名は「つ」だが、アルファベットのそれは「I i」ではなかろうか。

そんな事はどうでも良い。

風太郎にとって生きてるうちに行っておかねばという駅はいくつかあるのだが、ここ飯井駅もそのひとつ。

この駅の写真を見たのはもう大分昔、本屋の店先で立ち読みした桐原書店の「ローカル線をゆく 中国・四国」で北井一夫さんが撮った一枚。

小さな入り江に抱かれて眠るような小村は、いささかステレオタイプであっても当時抱いていた山陰海岸のイメージに嵌まり過ぎた。


しかし問題はそこに書かれていた撮影地のキャプションが「川棚温泉~黒井村」だった事。

内陸部しか走らない同区間とは明らかに違う事は分かったものの、実際に行ってその周辺まで探してもそれらしい場所は見つからない。

当時は情報に乏しく、手探りで場所を探すには山陰本線はあまりに長大過ぎた。

立ち読みの本に怒るのも筋違いだが、その写真は明らかに「飯井」で撮られたものと知ったのは大分後の事である。

そんな因縁もあって飯井はどうしても仇を取らなきゃいけない場所だったのだ。









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沿線に鄙びた漁村は珍しくないが、海岸に迫る山に挟まれた僅かな平地は、鉄道はもとより道路電線その他の格好の通り道で、

すっきりとした漁村風景と鉄道を絡ませる事は、実は結構難題なのだ。

その点飯井はなんでこんなところに駅がと思う位の場所にひっそりあって大きな道路とも隔絶され、

石州瓦の色と相まって風太郎の写真ゴコロにビンビン響くような風情を今も湛えている。








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ささやかな集落の真ん中に流れる小川に面して玄関を持つ家があるのは面白い。

家への出入りは小川に架けた自家用木橋を踏んで。

もっと面白いのは川の左側は長門市、右側は萩市と行政区界になっている事。二市を跨いで橋は架かっている訳だ。

まあそんな役所の都合はどうでも良いと、人々はおらが集落の歴史を紡いで来たのだろう。


穏やかに晴れ上がった秋空の下、眠った様な入り江の小径に迷い込む。






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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2015/11/02 20:19 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(4)