日中線 喜多方 1984年
日中走らぬ日中線の客車は、朝の一往復が終わると夕方まで喜多方駅の隅に冷え冷えと放っておかれていた。
それでも16時近くになれば再び蒸気管にスチームが通り、三々五々やって来る下校の高校生を迎える。
噴き出す湯気は凍えた顔に心地良く、熱膨張する金属は、カン、カン、と車内に乾いた音を響かせるのだった。
それは昔と寸分変わらぬ、汽車の時代の響きだったに違いない。
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