道東漂行譚  その11       落石  WILD&SOUL ①

dohtoh201602_8374b.jpg

    根室本線  落石      2016年2月







線路に群がるカラス達の近くには、エゾシカの死骸がある。

行き倒れかそれとも列車にはねられたか。

食事前の人もいるだろうから写真は出さないが、カラスに啄ばまれる屍肉がまだ生々しいのは、

此の地の酷寒ゆえなのかも知れない。

オジロワシは何を狙うのか、時に雪原を掠める程に急降下を繰り返しながら宙を舞う。

人間の営みが薄い代わりに、荒々しい野生が剥き出しになった土地。

WILD&SOULと思わず呟かずにはいられない。でも心に刺さるような旅のかたちは、きっとこういう場所にある。


積雪は少ないながら昼間融けかけた表面が海風に磨かれ、再び凍る頃には鏡のようにツルツルになる。

それはまるでスケートリンクだから、スパイクピンの付いた靴底のアタッチメントは必須である。

半径数キロ内に人間は自分一人のこの場所で、打ち所の悪い転倒をして意識を失ったらそのまま凍死してカラスに喰われるぞ。

自分の身は自分で守るしかないと、気持ちも引き締まる最果ての地である。








dohtoh201602_8423take1b.jpg


dohtoh201602_8399take1b.jpg













HPはこちら  URLが変更になりました
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



[ 2016/03/25 23:00 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(6)