旅の入り口

五能線 窓の景色2 198年 月 日 16bitAdobeRGB原版 take1b2

   五能線  1983年







幹線の夜行急行とかを下車して乗り込むローカル列車。

普段暮らす都会の忙しないリズムやら煩わしいしがらみやらは無意識のうちにも染み込んでいるものだから、

その冗長な時の流れやら聞き取る事さえままならぬ方言やらの中にあって、一人迷い込んだような尻の落ち着かない感じがしばらく続くものだ。

五能線の客車列車のうち支障なく撮影可能なのは昼間の2本だけだったし、オハユニやワムの一両も繋げたそれは貴重なものだったから、

それに乗ってしまうのは勿体ない事でもあったのだが。

でもカーブ毎に軋みをあげる古びた客車にはその土地ならではの時間が濃厚に詰め込まれていて、

そこに身を委ねているうちに次第にその土地の在りように心も体も馴染んでくる気がして。


そこで撮るべきものは何なのか。

おぼろげだったそれが次第に形を結んでくるような、旅の入り口のちょっとした儀式だったようにも思うのだ。







HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2017/03/09 20:08 ] 昔の旅 五能線 | TB(0) | CM(10)