北の細道   その14      真布

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   留萌本線 真布   2017年2月






真布と書いて「まっぷ」と読む。

留萌本線はこの他にも「きたいちゃん」とか「ちっぷべつ」とか、韻の踏み方がリズミカルなアイヌ語のそれに忠実な駅名が多くて楽しい。

「オ・ペレペレケ・プ」を帯広とか言わなければ鉄道員の滑舌も良くなったろうに。






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元仮乗降場である。1956年開設。

もともと運炭鉄道という純産業用途で作られた留萌本線は、旅客輸送など眼中に無かった風の疎らな駅配置だったのだが、

戦後増え続ける人口はここにも汽車を停車させた。

1両分のささやかなホームしかない割には立派な木造待合小屋を構える。

近隣は北海道でも有数のコメ産地ながらその平坦な地形は風を遮るものがなく、

地吹雪に荒れる土地にあっては、此処に立つ人を風雪から守ってくれる建物は必要だったのだろう。

積雪に対し急傾斜の屋根を持つためか内部は意外に広く感じる。

昨夜の吹雪の名残りも見えるベンチに腰掛ければ、そこに籠るのは古い木造建築独特の懐かしい匂い。

そうだ忘れかけていた嗅覚の記憶を呼び覚ます様な、「田舎の鉄道の香り」なのだ。







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下の写真はやらせである。

上の写真にも写っているように奇跡のように下車する人がいたのだが、これが乗り鉄さんで埼玉の大学生だという。

秘境駅巡りでもあるらしく、一旦ここで降りて30分後位にやって来る上り列車で帰るとの事。

長い旅になると宿泊費が大変でとか言ってるのを聞くと可哀想だなあとは思う。

ボクもキミ位の頃はいろいろ行っていて、利尻に大雪、まりも、泊まれる列車があったからねえと、若いモン相手につまらぬ事を言ってしまったな。


さて上りが来る時間。

「地元民が待ってる風に立ってくれないかなあ。」「いや地元民じゃないんで。」「大丈夫大丈夫、充分見えるよー、地元民に。」

というやり取りの後、なかなか役者な立ち姿を決めてくれた。


ありがとう。いい旅を続けてくれ。






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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2017/04/14 20:28 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(4)