タウシュベツ

hokkaido_16136take1b.jpg

   士幌線旧線 タウシュベツ川橋梁    2017年6月







天気回復した事だし、夕張のおまけで前から見たかった「タウシュベツ」を目指して大雪の懐へ。


タウシュベツ川橋梁は1933年に士幌線建設のため架橋。

コンクリート造ながらローマの水道橋を思わせる優美なアーチが特徴だったが、糠平ダムの完成により1955年に水没、

以来渇水期に姿を現す幻の橋として有名になるも、80年以上の風雪と水圧は徐々にその躯体を蝕み、

そのアーチ形が見られるのはいよいよ今年辺りが最後ではと聞けば。

林道を4キロは歩かないと辿り着かないと尻込みしていたのだが、糠平温泉の先に全景を見られる展望台があるという事で。








hokkaido_16137take1b.jpg






ただ単に渡河する橋を架けたいだけならもっと単純化した形が合理的と思うのだが、

型枠を使った現場打ちで表面のコンクリート層を作り、内部に割石を詰めこむ特殊工法がコストとデザイン性を両立させたとする。

大雪の太古の自然まで鉄路を伸ばした80年前の鉄道技術者の、秘められた美意識とロマンでもあったろうか。

図らずもここで光が当たるなら、それもまた先人達の時を越えた勝利にも思うのだ。

時は残酷に橋を蝕む。しかし以て瞑すべし。そこには滅びの美をも宿っているようで。






hokkaido_16146take1b2.jpg






展望台は国道から森の中をせいぜい200m程度の距離なのだが、何しろこの周辺はシャレにならないヒグマ地帯だし、

冬眠明けの子熊連れだしという恐怖もあってパンパン手を叩きながら用心。

でも新緑からの木漏れ日は眩しく、風は若葉の香りを運ぶ。


結局三国峠まで行く。ここからの太古の森の大展望は何度見ても溜息が出る。

彼方に聳えるのは残雪を抱いたウペペサンケ山。標高1848mの活火山、アイヌ語で「雪解け水をどっと押し出してくる」の意とか。








ウペペサンケ山hokkaido_16157take1b

    三国峠






HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

Copyright © 2014 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
[ 2017/07/03 22:03 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(10)