但馬・丹後をゆく  その7     伊根の舟屋

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   京都府 伊根町   2017年8月






丹後半島といえば定番ながら、「伊根の舟屋」は前から見てみたかったので。

絶好のロケーションに構える「道の駅」から見下ろせば、あまりに茫洋とし過ぎているので切り取ってしまったが、

湾をぐるりと囲む舟屋群の佇まいは、やはり奇跡に近い風景だろう。





tango201708_18011伊根の舟屋4 take1b






潮の干満にどう対処しているのだろうというのが積年の疑問だったのだが、最大10cm位と極めて少ない特性が生んだ奇景である。

同じ海でも広島の厳島あたりでは最大3m以上の干満があるそうだから、何故それほどの差があるのか不思議といえば不思議。

もちろん荒れる外海から絶妙に守られた湾の地形にも拠るはもちろんだが。

実際には「船のガレージ」であり、すぐ上に住む人はほとんどいないとの事。裏にある横向きの家が母屋。

舟持ちの家は少なくなったようだが、舟を出して釣り糸を垂れれば海の幸は手に入るし、軒先にカゴを仕掛ければカニや貝類も。

目の前の海が分け与えてくれる恵みを必要なだけいただく、海と人間の共生の風景でもある。


普通に考えれば当然だが裏の道路を歩いても面白くもなんともなく、やっぱり舟屋は海から見るに限る。

湾内を巡る小型船「海上タクシー」は貸切チャーター状態だったのはラッキー。







tango201708_18018伊根の舟屋1 take1b


tango201708_18125伊根1 take1b





エアコン付で実際住んでる人もいるのだろう。日がな一日海を眺めて暮らすのも都会人には贅沢の極み。

冬になったらコタツに入って雪見酒かなと妄想する。

お酒ついでに言えば下の写真は海辺の酒蔵「向井酒造」。午後の休みに釣り糸を垂れるのは杜氏さん。

家業を継いだ女性杜氏が造る「竹の露」を夕餉に嗜めば、まろやかでフルーティー、伊根湾の水面のように穏やかな味わいだ。






tango201708_17986伊根の舟屋3 take1b


tango201708_18042 伊根の舟屋5 take1b






北海道の江差あたりでは海沿いに軒を連ねた趣深い漁師町の佇まいを、意味不明の道路拡幅で全滅させた挙句、

100億円近いカネを掛けて「懐かしい町並み」なるハリボテを並べるは唖然としたものだが、

早くからその価値に気付き、これを守った伊根の人々の勝利であるに違いない。


もうちょい、もうちょいと無理なデイレクションに応えてくれたイケメン船頭、グッジョブ。

伊根生まれの伊根育ち、地元中学校ではプールも無ければ水泳の授業も無しなのに、

突然伝統の伊根湾横断遠泳はやってられませんわあ。

でも給食の食材はその朝の港で仕入れる。日本一うまい給食ですわ、と。






tango201708_18044伊根船頭1 take1b






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[ 2017/09/05 19:55 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(4)