烏山点描 ②

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   烏山   2016年





駅から10分も歩けば外れに着いてしまう烏山は、

北関東によくあるというのも憚られるが、眠ったような町である。

北風でも吹けばいよいよ侘しい景色になるが、陽だまりには緩やかな時の流れ。






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ひっそり地味なこの町も鉄道絡みで大きく話題になった事がある。

1979年7月、アニメ映画 「銀河鉄道999」 のプロモーションのため、

その当時としては珍しかった行先不明のミステリートレイン、「999号」が運転される。

抽選になった乗車券の競争率は78倍だったとの事。

これは結構マスコミも大々的に取り上げて、ヘリコプターの空撮で走る列車の生中継さえあった。


EF65が12系の9連を牽いて上野を出発、東北本線をゆく。

実は行先は「烏山」と誰もが知っていて沿線はカメラがどっちゃりと。

当時鉄道の写真なんぞ撮るのは極めてマイノリティと思っていたので、テレビを見ながらその多さに驚いた記憶がある。

お約束通りに宇都宮でDE10に交代し烏山線へ。

「アンドロメダ」 に駅名看板を付け替えた木造駅舎の烏山に目出度く到着となった。


車内で配られる鳴り物入りの「宇宙食」はオニギリにタクアンだったとか、

エアコンも無い町民体育館を閉めきって行われた 「999」 の試写会は

映写機がオーバーヒートして中止とか、トホホなイベントではあったようだが、

そういうファジーなイベント運営でも大した騒ぎにならないところが 「昭和」 だったのかも知れぬ。







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  烏山線 滝




ディーゼルの紫煙が消えてから早や3年。




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  烏山





この当時から試験的に走っていた蓄電池車。ストップ位置にある 「充電器」 にパンタ?を上げて充電する。

やたらこまめにやる必要があるのはスマホみたいだね。

ステンレスピカピカの車体は、残照の下に赤い灯青い灯でもあれば山手線ホームと大して変わらないだろう。

どこか不思議な現代ニッポンの風景である。





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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2020/01/07 21:43 ] 最近の旅 関東 | TB(0) | CM(4)