望郷 只見線

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いや遅ればせながらというか、何故今までこれを手に取らなかったのだろうと後悔するような、刮目の一冊に出会った。

今から20年も前に出版された 「望郷 只見線」(歴史春秋社刊) である。

その存在は何となく知ってはいたものの、発刊当時は鉄道の写真へのテンションが底辺の時、

その後絶版となれば入手の機会もなかなか無かったのだ。

三人のアマチュアカメラマンによって編まれたこの写真集を開くなり、これはと居住まいと正して見入ってしまった。






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定番の〇〇鉄橋とか、いわゆるお立ち台写真は意識的に避けているのだろう、ほとんど無い。

新緑・紅葉・川霧その他という、はい了解の写真もほとんど無い。

代わりにあるのは曇りガラス、入道雲、麦わら帽子、居眠りする猫、そしてまだ沿線に色濃い人の息遣い。

それらが背景を走るキハの添え物では無く、それ自体が独立した存在感を保っているのだ。

ともすればバラバラに散逸して芯を失いそうになるところ、只見線という中心軸を外さないのは、

本を編むという作業が丁寧に行われているからだろう。





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そして単焦点レンズとコダクロームに拘ったという20世紀の写真の奥行きは、

昨今インフレ気味の 「職業鉄道写真家」 が必死に奇をてらった 「デジタルアート」 の軽さを一蹴するものだ。

皆東京生まれで帰るべき故郷を持たないという三人が、心の中で昇華させた遥かな 「望郷」 のイメージは、

むしろ地元でないから撮り得たとも思えるし、小器用な演出や「媚び」とは無縁だからこそ深いところに響くのだ。




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只見線というなら最近風太郎も撮り込んではいるが、「浅過ぎました。出直します。」 と写真を皆回収したい位だ。

いや良き一冊との出会いを、よしゃ俺もと自分を奮い立たせるエネルギーとしなければ。

三人のうち一人は風太郎もまんざら知らぬ仲では無かったりする。

〇〇くーん、今まで気が付かなくてゴメンね。 このブログ見てるんだったら、たまにはコメント位頂戴ね。




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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2020/03/29 19:18 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(8)