御神体

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歴戦のプロ機材のいただきものだ。

ニコンF2用のモータードライブMD1とバッテリーMB1。

電池は単3を10本も使用、以前戯れに中古で買ったF2ボディに装着すれば全重量はレンズ無しでも1800gオーバー、

最近のD6とかだってデカイ重いが、それをも軽く凌駕する圧倒的な存在感は「御神体」と手を合わせるに相応しい。

背には何やら意味不明なレバー類やらツマミ類やらが並んでいるが、当時のマニュアルをネットにUPしてくれる人もいるから助かる。





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左からフィルム室裏蓋開放レバー、これを起こして左に60度。その右は自動巻き戻しレバー。

真ん中のツマミは秒間コマ数の設定で、秒1コマ~4コマ (ニッカド電池使用なら最速5コマ)。

緑色の数字はそのコマ数設定で撮影可能な最も遅いシャッタスピードを表している。

その右はフィルム残枚数を表示するカウンターとリセットレバー。

全てをカメラが勝手にやってくれるほど親切じゃ無いのだ。






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装着に当たってはボディ底部のフィルム室底蓋を外して給送部に噛ませる。

遮光性は大丈夫なのかと思うが、そこは精度の高い加工が担保しているのだろう。

当然ながらフィルムを装填したままモードラを外したら一瞬で感光してオシャカである。 プロはそんなドジは踏まぬものを前提としている。

F2ボディの底板には「裏シャッターボタン」があって、モードラ側の小さな突起が連写コマ数に準じたピストン運動をして裏シャッターを押し上げる仕組みだ。

バッテリー収納部は仏壇ならぬ観音開きが御神体らしくて良し。





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電池を10本突っ込んでレリーズすると「バシッ、ギューン、バコッ」と凄まじい作動音だ。

昨今の電子部品の塊のようなカメラの、風のような高速連写に慣れた身には異次元の感触。

全てがプリミティブかつ精巧な「機械仕掛け」である。

ライカとかの見様見真似から始まったのだろうが、日本人が練り上げ世界シェアのほとんどを押さえた「カメラ工業」。

カチリカチリと感触で信頼させる金属部品、無機質だが機能に徹したデザインは「用の美」に通じる。

スマホなんぞ太刀打ちできないその伝統技術の蓄積と、出て来る写真のクオリティを多くの人に分かって欲しいと思う。

しかし昨今跳ね上がった銀塩写真コストにあって、10秒足らずでフィルム1本が弾切れになってしまうのは痛過ぎる。

よってあくまで「御神体」として奉るに留めようと思う。





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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2020/07/25 20:07 ] 写真道具 | TB(0) | CM(8)