写真展 「ミンガラーバ! ミャンマー・レイルサイドストーリー」 IN 大阪 ③  番外エピローグ

_8050214take1b.jpg

  展示作品より






さる写真家の回想で。

昭和30年代の九州の片田舎、よろずやの店先に居た子供が可愛かったので写真を撮り、プリントを手紙で送った。

その後もう一度その店を訪ねたら、その子は店の前で車にはねられて死んだという。

仏壇に飾られた遺影は自分が撮った写真で、それはその子が写った唯一の写真だった、という話。



街角スナップはそれこそ写真の創生期からの表現だったと思うし、人間の服装や立ち居振る舞いは撮られた時代を色濃く映していた。

失われた時代の記憶を写真が留めたからこそ、後の人間が自らの歩みを振り返り、今を見つめ直す事も出来る。

休刊になった「アサヒカメラ」誌上でもその最末期には「スナップの流儀」特集が時々組まれていた。

別に珍しくもないはずの企画に何やら小難しい講釈が多くのページを占めるようになったのも時代の要請だろう。


「肖像権」をどうクリアするのか。

弁護士はあくまで「撮る側」に雇われた記事だから、誰でも立ち入れる天下の大道上で撮る事に法的に咎められる理由は何も無い、堂々と撮れと。

肖像権とはあくまで撮られる側の許容範囲の問題であり、範囲をオーバーしたなら自己責任だが、

それはあくまで当事者間の問題としてその場の空気で判断しろと説く。

ひいては無遠慮に振り回されるスマホカメラや、街中に張り巡らされ、撮られる側の何の了解もない監視カメラ網に何故疑問を持たぬと。

本来感性の産物であるはずの写真に講釈がまず先に来るというのも悲しいが、写真文化のひとつのジャンルが危機に瀕している事も事実だ。






_DSC8162take1b.jpg





この国ではこういう写真が普通に撮れるんですねえと驚く来場者は多い。

実はコロナ禍でボツになった今年GWの弾丸ツアーではちょっと企みがあって。

もう一度行ったなら線路際のよろずやはやっぱりそこにあって看板娘は相変わらず佇んでいるはず、線路で遊ぶガキ共も見つけるのは容易なはず。

本人が写ったA4位に伸ばしたプリントを持たせて、もう一度ポートレートを撮らせてもらいたい。

撮る側と撮られる側の幸せな関係を写真展の番外エピローグにしたいという願いがあったのだが、それはまた次の機会に。







_DSC7805take1b.jpg

  展示作品より




本日、大阪での「作品解説」は定員を超えるお客様で無事に終了しました。

やらずに後悔するよりやって後悔の目標通りになってしまいましたが、どこか心地良い後悔でもあります。

お会いした事もなく、お名前すら存じない拙ブログの読者の方複数名お出で頂いたのは感激しました。

遠い地だった「大阪」が身近に感じられるように。 「人との出会い」、写真展の楽しさを改めて。


「大阪」についてはさすがに2週間在廊という訳にもいかず、前半のみ23日まで在廊します。

西日本の皆様、お会い出来る事楽しみにしております。







風太郎4年振りの個展です。 大阪展が30日まで。 関西地方の方、お待ちしております。

_DSC7593take1ハガキ用 154 106  20200707b



写真展 「 ミンガラーバ! ~ ミャンマー・レイルサイドストーリー ~ 」


(東京展)  オリンパスギャラリー東京   2020年8月28日(金) ~ 9月9日(水)  終了

(大阪展)  オリンパスギャラリー大阪   2020年9月18日(金) ~ 9月30日(水)  木曜休館 


写真展の詳しい概要、営業時間などの最新情報は下記ページ参照の事


オリンパスHP 写真展ガイド



東京大阪切手面outb2


Copyright © 2020 風太郎のPな日々 All rights reserved


「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



[ 2020/09/19 22:12 ] 写真展 | TB(0) | CM(4)