写真展 「ミンガラーバ! ミャンマー・レイルサイドストーリー」 IN 大阪 ⑫  What we got  What we lost

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  展示作品より






人物の原寸大に近い大プリントを眺めていて改めて思うのは、レンズの光軸にピタリと一致した彼らの目線。

別に入念に「目線を取る」演出をした訳でも無く、それは只々自然のままなのだ。


日本でも声を掛ければ写真を撮らせてくれる人もいない事は無い。

でも後で見返せば残念ながらその写真に忍び込んでいるのは、ある種の「疑い」と「不安」。

もちろん撮影者自身に瞬時に信頼関係を構築する能力が無い事は認めるが、それは40年前の日本と比べても明らかに違うのだ。

「カメラを持った人間は不審者と思え。」は笑えない現実でもある。






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ミャンマーの民の静かな生活圏に乱入してきた見知らぬ異邦人の、言葉さえたどたどしく無遠慮なリクエストにも微笑んで応える彼ら。

敬虔な仏教国にあって四国のお遍路では無いが「旅の者」への施しは彼らにとって「徳」の一部なのだ、という見立てはある。

いやそれよりも彼らの眼差しからはごくごく当たり前で素朴な、同じ人間に対する信頼を感じるのだ。

疲れた旅人と見れば木陰に置かれたベンチを勧め、ささやかな食事まで差し出す。

冷たく乾いた猜疑や排斥では無く、心開いた信頼と受容。





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  展示作品より




豊かさがもたらす幸せは言を待たないし、残念ながらその豊かさを捨てる勇気も無い。

しかし我々は頑なに防御を固め不信に苛まれてまで守りたいものを、それが何かすら曖昧なまま持ち過ぎてしまったのかもしれない。

豊かさとは縁遠い線路際の民の、カメラを真っ直ぐに見詰める瞳に心のうちを問われているような気がするのだ。


What we got?  What we lost?

我々が豊かさと共に得たものと、それと引き換えに失ったものについて。





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 展示作品より




約一か月に及んだ写真展も明日はいよいよ最終日。 最後の在廊で終わりの余韻を味わいたいと思います。








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写真展 「 ミンガラーバ! ~ ミャンマー・レイルサイドストーリー ~ 」


(東京展)  オリンパスギャラリー東京   2020年8月28日(金) ~ 9月9日(水)  終了

(大阪展)  オリンパスギャラリー大阪   2020年9月18日(金) ~ 9月30日(水)  木曜休館 


写真展の詳しい概要、営業時間などの最新情報は下記ページ参照の事


オリンパスHP 写真展ガイド



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[ 2020/09/29 20:01 ] 写真展 | TB(0) | CM(0)