奥会津 稲穂の香り  その12      日出谷駅落陽

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   磐越西線  日出谷      2015年9月






かつては駐泊施設があって、山中に夜遅くまで明かりが灯る駅だった日出谷。

広かった構内の一部は道路拡幅に使われ、駅自体も棒線化されたとあっては往時を偲ぶべくもない。

駅弁も売っていた駅前旅館「朝陽館」が健在だったのは懐かしいが、

ひっそりとした構えは既になりわいを止めているのでは、という風情だ。

この旅館の障子越しに聞いたDD51のホイッスルは、しんしんと降る夜の雪の底に沁み込んでいくようだった。


東西に伸びた里は、日出る谷であり、日沈む谷でもある。

構内を染める落陽は、時を超えて変わらぬ繰り返しであるに違いなかった。

キハの紫煙が茜空に溶けてゆく。




(  奥会津 稲穂の香り      おわり )







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磐越西線 日出谷駅のホーム1 1982年2月 日 16bitAdobeRGB原版 take1b

   磐越西線  日出谷      1982年








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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2015/10/10 21:03 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(6)

時の流れ

やはりテーマものは見応えがあります。
会津坂下、日中線、一之戸川橋梁と、感慨深く眺めさせていただきました。
小生としては、日中線は別格として、最初と最後の画がとても印象的です。始めと終わりの二枚は大切ですね。
終わりの画は小生の記憶にある懐かしい磐越西線そのものです。ホームを降りてくる乗客が何とも言えません。
ただ、最初の一枚も同じように記憶に残りました。現在を象徴するような画だと思います。
今回の「奥会津 稲穂の香り」は、時間の流れを感じさせる、小生にとって、とても示唆的な構成でした。
[ 2015/10/11 21:14 ] [ 編集 ]

汽車の香り


SL運行で露出も高まれば、その変わりようもあからさまになっていく磐越西線。
かつて足繁く通ったものの惨状を見聞きすれば、もはやこれまでと実は最後のお別れ撮影とも思っていたのですが。
余命は短いのかも知れませんが頑張っている40系や、これだけはあまり変わらぬ山河も見れば、もう少しだけと未練も出て来ますね。
こあらまさんも思い出多い路線なのですね。それは現役C57の時代でしょうか。
1980年代の磐西もSLがすっぽり消えただけで、客車にも駅にも「汽車」の香りを嗅ぐことが出来ました。今思えば不思議な時代でしたね。

いよいよ閉店、完全閉店と言いつつ何時までも続く閉店セールのようですが、記憶の断片を辿るような旅は暫く続きそうです。

[ 2015/10/11 22:33 ] [ 編集 ]

日出谷

風太郎さま

確かに東西に開けた空が日出谷を象徴しているのかもしれませんね!

情緒的な写真に何ですが、最後の写真で貨物が止まっているのに客レの乗客は
どうやって改札に行ったのでしょうか??
このカット、何故か電関人は傍にいたはずなのに撮った形跡がありません・・・(謎)
[ 2015/10/12 11:25 ] [ 編集 ]

日出谷構内


狂電関人さま

昔の写真は豊実側にある踏切から撮ったものですが、撮った時の状況と言うと全然覚えていませんねえ。
確かに貨物列車が通せんぼの形になりますから、そもそもこんな場所に留置しないはずで、
この貨物は通過列車、通り過ぎて踏切が開いた瞬間にパチリではないでしょうか。
狂電関人さんは前からパチリ、後追いは風太郎が邪魔で断念、という事ではないかと。そんなネガがあれば真相は明らかに。

何が撮りたいのか分からない散漫な写真ですが、当時の構内の様子が分かる写真が意外に無く、そういう意味で貴重です。



[ 2015/10/12 21:57 ] [ 編集 ]

日出谷

こんばんは。

一日の終わり、充実感に満たされる時間でもありますね。
このお写真を拝見して、C57180号機を撮り終えた時と被ってしまいました。

日出谷駅、棒線化されてしまい当時の面影はなくなってしまいましたね。
それにしてもDD51のホイッスルを聞きながら床に就くなんてなんと贅沢な事ですかね!
[ 2015/10/12 22:08 ] [ 編集 ]

雪の夜


いぬばしりさま

お帰りなさい、なんですかね?!

昔の写真、まるで春先みたいですが、この夜吹雪になりました。
狂電関人さんとかと安酒をくらい、久々の畳の寝床に気分が緩み切ったものと思いますが、
なぜあの時夜間撮影を敢行しなかったのか、積年の後悔であります。
強い構内灯に浮かぶ吹雪とDD、駐泊の為切り離された雑系客車からはスチームも濛々と上がったでありましょう。ああ残念。

要はフツーだったんですよね、そういう風景が。
[ 2015/10/12 22:28 ] [ 編集 ]

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