地鉄電車で駅撮り三昧  その11     駅の温もり

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   富山地方鉄道  西魚津      2015年11月








いにしえの時代、荒野にレールを伸ばした実業家は意匠を凝らして駅をムラ一番の建物とし、その夢を託した。

駅という場所の特徴は、まずそれが極めてパブリックなスペースであるということだ。

ムラの玄関として誰でも自由に出入りできる場所、一人一人の日々の営みと共に在る場所、

そして旅立ちの場所でもあればふるさとに帰る場所でもある。

待合室のベンチは素朴ながら頑丈な造りが施され、丸く擦り減った木肌からはここに腰を下ろしたであろう幾多の人々の体温が伝わる。

伝言用の黒板からはすれ違いのもどかしさも伝わるが、此処が最も人と人が交差する場所であったことを今も語るようだ。

駅が無人となり、冷え冷えとした空気が支配するようになっても、そこかしこに人肌の温もりが残るのは、

此処に集った市井の人々の、日々の記憶が折り重なって刻み込まれているからだろう。


座布団はきれいに整えられ、造花ではあっても壁に飾られた花は一点の彩りを添える。

時代は移ろえど、駅はまだ此処に生きている。



( 地鉄電車で駅撮り三昧  おわり )







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   西魚津

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   早月加積   

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   下段
  
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   西魚津






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[ 2015/12/26 20:04 ] 最近の旅 中部甲信越 | TB(0) | CM(6)

地鉄の駅

風太郎さま

長年、ひとの生活の一部として使い込まれてきたという

歴史を感じる駅々、今後も大切に保持されることを期待します。

利用者の言う通り、もう少しメンテが必要かもしれませんが・・・。
[ 2015/12/27 09:27 ] [ 編集 ]

駅舎博物館


狂電関人さま

とにかく駅舎博物館級の貴重さです、地鉄電車は。
宮下洋一氏の模型の世界観がここから出発している事を再認識しました。
保存というより放置と言った方が適切な感じはするのですが、
それでも倒壊したりしないのは基本設計が頑丈なのかなあと変な所で感心してしまいます。
狭い地域に固まって駅舎が存在していますし、安全上の措置を含め昔を上手に復活させるような改修を施せば、
レトロ駅舎巡りは充分富山県有数の観光資源になると思いますねえ。
プロデュースさせてもらいたい位です。
[ 2015/12/27 12:36 ] [ 編集 ]

お願いいたします

こんばんは。

素敵なお写真の数々、堪能させて頂きました。
その昔、北陸劇場と言われるくらい怪しい線路が
本線の車窓から見られたそうですが、
その名残がこの地鉄かと私は思っております。
何というか駅舎もさることながら、鉄骨組の架線柱とか・・・
それはもう本当に宮下洋一さんワールドですよね。

下手なテーマパークより魅力的な富山地方鉄道、
これは本当に観光資源になりそうですね。
風太郎さま、本当にプロデュースしてくださいませ(笑)

[ 2015/12/29 23:09 ] [ 編集 ]

観光センス


いぬばしりさま

「北陸劇場」とは北陸本線から見た地鉄の事でしょうか。
その車窓から見た記憶はありませんが、暫く平行する線路、
いかにも私鉄な佇まいの駅舎などは確かにミステリアスにも映った事でしょう。
「レトロ駅舎テーマパーク」は本当に実現すると思うんですがねえ。
大したカネも掛からず、黒部・立山という大観光地との周遊ルートになりますし、新幹線もありますし。
もう何の新鮮味も無いゆるキャラ作り、奇妙な地方性誇張マーケティングなどに血道を上げていないで、
自分の足許にある素敵なものの価値を見極める観光センスがこの国には必要です。
[ 2015/12/30 10:46 ] [ 編集 ]

一連の地鉄・駅撮り三昧…、

改めて昭和な世界が息づいていることを実感!
模範回答的なものがないだけに、とても手強く、それだけにイメージを映像化した時の悦び、
何ものにも代えがたいと思いました。
いわゆるお立ち台的な場所でないだけに、撮り手の個性が反映でき、
次回訪問へのモチベーションに繋がりました。
地鉄のオリジナル塗装、ダイコンばぁちゃんの渾名がありとは知りませんでした。
言い得て妙ですね。
[ 2015/12/30 22:06 ] [ 編集 ]

イマジネーション


32Countさま

鉄道の写真の世界も類型から脱しようとしてまた類型に嵌まっているような気も。
イマジネーションが拡がるような写材に出会いたいものです。
地鉄の駅は古くはあっても平凡は平凡な駅ばかり、でもその方が発見の喜びはあるものです。
32Countさんの以前の写真を拝見してイメージが膨らみました。
再訪での新機軸を期待しております。
[ 2015/12/30 23:03 ] [ 編集 ]

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