北国街道 ふたたび   その4     妻入り

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     出雲崎    2016年1月








「妻入り」とは、細長い家の短辺側が道路に面し、そこに玄関を設けている家の事。

鉄にとっては「客車の妻面」でピンと来ることだろう。

当然ながら家はウナギの寝床の様に間口が狭く奥行きが深い独特な形状になる。

出雲崎独特の濃縮された瓦屋根の景観は、この「妻入り」の家々の密集から生まれた。









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江戸時代、ここ出雲崎は一大産業都市であり、北国街道の宿場町、北前船の寄港地という交通結節点であると同時に

漁業拠点、佐渡金山の荷揚げ港でもあった。

幕府直轄の「天領」とされたのも頷け、近郷では「食い詰めたら出雲崎へ行け」という程の賑わいだったらしい。

海岸段丘がストンと日本海に落ち込む狭間に密集した集落の中心部は、長さこそ3km程あるものの奥行きは200mも欠ける程だが、

最盛期の人口は2万人に達したそうだから、「妻入り」はそのごく限られた土地に目一杯人口を詰め込むための必然だった。







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今も妻入りの景観が保たれているのはその必然が変わらず生きているからとも言えるが、

ご多聞に漏れぬ過疎化で出雲崎町の人口はこの10年で2割減少している。

この景観がどこまで保たれるのか予断は許さないが、風雪に耐え遠い昔から受け継いだ家々に、「今」の暮らしが息づくのもいいものだ。









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[ 2016/02/02 20:42 ] 最近の旅 中部甲信越 | TB(0) | CM(2)

出雲崎

風太郎さま

電関人もとても魅了された出雲崎の冬景。

妻入り造りが織りなす整然とした甍の並びが一段と北國街道の冬を
侘しく引き立ててくれますね。
ああ、旅に出たい。
[ 2016/02/03 13:09 ] [ 編集 ]

ニッポンの絶景


狂電関人さま

狂電関人さんは行った事ありましたっけ。
雪が積もると特徴的な屋根の造形が際立ってなんともおいしい風景に。
写真は結構出回っているのでイメージトレーニングは出来ていたのですが、
現地に行ったらそれ以上にイマジネーションが膨らみました。
死ぬまでに見なくちゃいけないニッポンの絶景のひとつと思います。
[ 2016/02/03 21:29 ] [ 編集 ]

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