道東漂行譚  その12       落石 WILD&SOUL ②

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    落石     2016年2月








午前中一杯粘るが気が遠くなるほど列車間隔は長いし、じっとしてると寒いしで、崖の緩いところを探してずりずり砂浜に降りてみる。

ちなみにエゾシカはあっという間にこの急斜面を駆け上がる。この時ばかりは「シカの脚」が羨ましい。

漠とした太平洋の砂浜はおよそ人工物に縁が薄いはずが、異様なそれは旧日本軍のトーチカ跡。

アリューシャン列島伝いに上陸する米軍を迎え撃つためとの事だが、内部はごく狭く、大砲の類は無理で、

精々機関銃座程度を据えるのが関の山だろう。

もとよりこの広い広い海岸線にトーチカひとつ、何をどう守るのか。銃眼から見える偏狭に閉ざされた世界。


穏やかに寄せては返す潮騒と、そよ風に揺れる微かな葉擦れの音。

眠るように時が停まった浜辺である。










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[ 2016/03/27 18:20 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(4)

最果ての海岸線

風太郎さま

こんな遺物も有るんですね!

近くに感じる大空に浮かび流れる雲がなんとなく春を予感させます。
私も旅に出たいのですが、夜行列車ロスで暫く・・・です。

[ 2016/03/28 09:07 ] [ 編集 ]

晴れた日


狂電関人さま

冬の道東の空は何処までも高くて広くて、確かに春めいた佇まいに見えない事も無いのですが、
このあっけない晴れ上がり方が何かの虚無感も伝えるようで、列車待ち時間も退屈しませんでした。

旅はそこの角を曲がった先にもあるような気はしますよ。
[ 2016/03/28 21:35 ] [ 編集 ]

風太郎様

一枚目
旧日本軍のトーチカ跡・・・・・に入られて撮影されたのですよね
岩窟のような場所から望む 美しい海と空
素晴らしいお写真です
息を飲む想いで拝見しました
しかしながら その意味を知る時 心騒ぐものがあります
写真が問いかけるものは大きいと感じます

[ 2016/03/29 23:54 ] [ 編集 ]

悲しき遺物


りらさま

トーチカは入ってみたかったのですが、崖の斜面に阻まれて入ったら脱出不可能になりそうなので自重しました。
写真のタネ明かしすると、銃眼の外からカメラを差し込んでセルフタイマーで撮りました。
コンクリートは砂利が目立つ粗悪なものですが、数十センチの厚みがあり真剣に造った事は分かるのですが、
この広すぎる海岸線相手に、軍事的意味があるとも思えない構築物を黙々と造った人々の心の内も知りたくなります。
人間達の愚かさ悲しさも秘めた風景ですね。
[ 2016/03/30 19:40 ] [ 編集 ]

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