道東漂行譚  その21       ラストショット

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    釧網本線  藻琴     2016年2月








此処オホーツク沿岸はまださほど風も強くなく、流れて来るニュースに実感が伴わないのだが、

台風並みに発達した低気圧は北海道内を日本海側からオホーツク側へとゆっくり移動中であり、

函館、新千歳、旭川、帯広、各空港は暴風雪で軒並み欠航の悲報。釧路も危うし。

風太郎の今日の帰路はどうなるのか。明日はもっとひどいと言うじゃないか。暇と囁かれる風太郎にも本業というものがあるんだよお。


携帯メールが鳴ればAIRDOからで、「お客様ご予約の女満別-羽田便は只今天候調査中」。

電話すれば「調査中は調査中で、いつまでに決定という規定は御座いません。」との連れないお返事。

問題は折り返し便となる羽田発女満別行きが羽田を出発するかどうかだな。

道内空港壊滅のなか、今や最後の砦となった「女満別」へ、翔べAIRDO!


祈りが通じたか、「羽田を離陸」の報。

これで引き返さない限り、もはや道内空港に逃げ道は無いのだから着陸はするだろう、

着陸するなら離陸もするべや、とちょっと安心した矢先に今度は釧網本線が16時で運転打ち切りとの事。

飛行機でさえ飛ぶんだぞと思ったが、もはやこれまで。

もとよりロングショットは望めない天気なので、ちょっと雰囲気のある藻琴駅を。

本命はブルーモーメントに染まるはずの「次」だったのだが、それは叶わなかった。

軒先に白熱電球が灯った藻琴駅と運転打ち切りに茫然となる利用客が、はからずも今回のラストショット。

思えばおよそ人跡薄い荒野を旅するような今回だったので、最後に人の息遣いが撮れたのは良かったとしよう。









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その昔、クウェートで人質になっていた邦人を救出に行った日航機の「鶴丸」に涙したという話は聞くが、

女満別空港のハンガーに佇む「ベアドゥ」にも涙したぞ。もっともダッチロールとはこういうものか、というフライトだったが。



(  道東漂行譚  おわり  )








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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2016/04/12 19:53 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(14)

悪天候フライト

風太郎さま

電関人も一度千歳便で我々の乗ったANAジャンボが欠航前最終便で着陸の際の揺れと言ったら
生きた心地しませんでしたよ。例の先輪に付いたカメラで実況中継され機体が左右にローリングしながらの
強制的な着陸でした(恐)
[ 2016/04/12 20:59 ] [ 編集 ]

風太郎様

一枚目のお写真
雪で埋まったホームに降り立った人
右手駅舎向かっていますね
一人だけを降ろした列車
次の駅にこれから向かうのでしょうね
何故でしょうね ほっとした気分になります

二枚目のお写真
駅舎の外には右手雪がかなりありますね
でも駅舎の中は 暖かさを感じます
ストーブがあるのでしょうね
駅舎の中の二人
何を話しているのでしょうね
色々なことを連想させて下さるお写真です

道東漂行譚 存分に楽しませて頂きました
自分がブログ再開して良かった思える程 見ごたえがありました
平易な言葉になりますが・・・感動をありがとうございます
[ 2016/04/12 21:25 ] [ 編集 ]

魂 揺さぶられました

薄っぺらな言葉ではとても形容できないものをずっと連続で打ち込まれた感ありです
独特の露出とホワイトバランスが道東の厳冬を語りこんできてくれました
あなたが捉えた最果ての荒涼感 ・・・ この目で見てみたいとも思いましたが
想像を絶する厳しさには勝てません
ですから自分で見たと錯覚しておきます(笑)

[ 2016/04/12 21:33 ] [ 編集 ]

終わり良ければ


狂電関人さま

風が吹くのは北海道上空の一部だけでしたし揺れてる時間は短かったのですが、
揺れのストロークが経験の無い大きさで。
道東は翌日の荒れが酷く女満別も軒並み欠航だったようですから、まさに危機一髪でありました。
まあ終わり良ければ全て良し。
[ 2016/04/12 22:33 ] [ 編集 ]

お仕着せで無く


りらさま

例によってモトを取るべく撮りまくりましたので、延々と長く続いてしまいました。
毎回丁寧なコメントを頂き有難うございます。
北海道くんだりまで行って観光とは程遠い行き場所、世間並みの人からは呆れられますが、
魂を揺らすようなその土地の風土は、お仕着せな観光旅行では絶対に見られません。
そんな感動を少しでも共有していただけたなら望外の喜びです。

白熱電灯の明かり。風土が厳しくあればこそ、そこにある暮らしの温もりには癒されます。

[ 2016/04/12 22:50 ] [ 編集 ]

自然の只中で


タブレットさま

有難うございます。
この季節の北海道は何処をどう撮っても絵になりますし、無我夢中で4日間を過ごしてしまいました。
自然美もさることながらその只中を行く鉄道は後世に伝えるべき遺産と思うのですが、現実はご承知の通りです。
今しか無いという焦りに尻を押されているのかも知れません。

ホワイトバランスは常に「晴天」として銀塩フイルム時代の色温度の感触に近づけています。
見た目とは別のところで記憶の糸が繋がるような、写真のマジックに酔える色です。
[ 2016/04/12 23:07 ] [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2016/04/13 13:01 ] [ 編集 ]

有難うございます


鍵コメさま

丁寧なご教示有難うございます。彼の地でもなかなか希少種なのですね。
[ 2016/04/13 21:20 ] [ 編集 ]

道東の灯


道東の冬の眺めからは、本当に厳しい寒さが伝わってきます。原野の微妙な雪の量のせいでしょうか。
花咲線も釧網線も、廃止宣告を受けたようなものですから、気が気じゃないですね。
留萌線みたいに冬季運休とかいって、ある日突然、運行が無くなってしまうかもしれませんからね。
冬の北海道は癖になるところですから、風太郎さまも、また次のプランをお持ちなのでは。
当方も冬の釧路に降りたかったのですが、尺別での遺跡巡りがあるので、今年も無雪期にするつもりです。
代わりに、風太郎さまの寒さ一杯の作品で鑑賞させて頂きましたが、羨ましくも冬季への憧れを強くしました。
ちなみに、釧路から根室に向かう44号線は、道内ワーストワンの鹿衝突路線ですから、お気をつけて。
[ 2016/04/13 23:31 ] [ 編集 ]

北海道の空


こあらまさま

北海道でまず実感するのは空の広さですね。
都会育ちで広い空に縁が無かったものですから、
大空というキャンバスに描かれる絵にはそれだけでワクワクしてしまいます。
道東の晴れた空は千切れ雲あり、グラデーションありで豊かな表情を見せてくれますし、
最後に雪国の空を見せてくれたのもラッキーだったかも知れません。
もちろん撮れば撮る程次のコンテも湧いてきますし、キリが無いですねえ。また行くでしょう(笑)

尺別、確か奥様の故郷でしたね。かつての産炭地の賑わいは今いずこ、
実は今回尺別の廃墟も覗いてみたいと思っていたのですが叶いませんでした。雪もありますしね。
駅前の廃屋群を見るだけでも今の尺別の現実が分かる気がしました。
[ 2016/04/14 01:23 ] [ 編集 ]

こんにちは

冬の北海道らしいお写真 とても素晴らしかったです
冬は寒いもの 凍てついて痛いもの その厳しい冬が四季の中では一番好きです
凛とした空気がわが身を保ってくれるかのように思うものですから
ようやく雪が融け春の花が咲き始めた喜びも 長い冬あってこそですし

武骨な54も冬によく似合う
もうはや次の冬を待ちたくなりました
 


[ 2016/04/14 16:09 ] [ 編集 ]

冬にこそ


Jamさま

北海道に根を下ろして暮らす人に聞けば、冬にはネガティブなイメージばかりで、
「だから春が素晴らしい」というようなまとめが目立ちます。
冬の北海道を愛でるのはよそ者の酔狂な戯れかとも思っていたのですが、
冬が好きと仰られるのは新鮮ですね。
長く続く沈黙の時間から逃げることは出来ないのですし、
そこから何かを得るような引き出しを持たれているのは素晴らしいと思いますよ。

荒々しくも美しい北の自然には改めて魅せられました。
春の息吹がやってくるのももう少しかと思います。
jamさんの春の便りを受け取れる日を楽しみにしております。
[ 2016/04/14 20:24 ] [ 編集 ]

何しに・・・

こんばんは。

私はこの日、最前線の室蘭に居りまして電柱が折れて停電になるくらい
凄い事になっておりました。なので写真はまともに撮れず・・・

でも帰りの飛行機は20時発のだったので、どうにか飛んでくれました。
新千歳はこの日午前中全滅、午後も欠航が相次いだので奇跡のフライトでしたね。

正直、「何しに北海道へ行ったんだろう」って感じですね(笑)
[ 2016/04/14 21:54 ] [ 編集 ]

爆弾低気圧


いぬばしりさま

いやビビリましたね、この日は。
爆弾低気圧は日本海側からオホーツクに抜ける動きだったので、道央以西は凄かったようですね。
道東は結構穏やかだったのですが、どんどん状況悪化は容易に予想出来、どうなる事かと。

太平洋高気圧はどないしたんや!と吠えたくなるような冬でした。
[ 2016/04/14 23:10 ] [ 編集 ]

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