写真展メイキング③    ウォームトーン

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銀塩プリントの時代、印画紙はメーカー毎に個性があって、フジブロの純黒調、月光の冷黒調とか。

風太郎は昔から温黒調、カタカナならウォームトーンが好きで、肌の温もりを感じるような色調がちょっとした拘りでもあって。

これは国産ではあまり見当たらず、イルフォードのマルチグレード「WARM TONE」を愛用していた。

しっとりとした温かみと湿度感のある黒と、ややアイボリー調の白がいい感じだったように思う。

「マルチ」なのは撮影現像時点でのウデの怪しさから、薄過ぎ濃過ぎ、カチカチと厳しいネガ連発だったからで、

超硬調や超軟調で救った写真も数知れず。いずれにしても暗室での七転八倒もまた懐かしい、古き佳き時代である。


さて現代のデジタルプリントにあっては、そういったトーンのコントロールはやっぱりマウスクリクリの世界である。

ウォームトーンに拘る風太郎は、ごく微妙にマゼンダとイエローを乗せている。

当初は結構派手に乗せていたのだが、会場になる新宿ニコンサロンのモノクロ写真展を見た際、

微妙に黄色っぽい感じがしたので作者の人に色を乗せたのかと聞いたら、「純黒。照明の色が乗ってるのかも。」

この会場、蛍光灯照明とハロゲンスポットをチョイス出来るのだが、ハロゲンは光質自体が黄色っぽいのだ。

風太郎もハロゲンスポットを使う予定なので、こりゃあ程ほどにしないと、と路線変更したもの。

最終的には会場照明にも左右される訳だからなかなか難しい。


次に選ばなきゃいけないのは「紙」で、これは月光の「シルバーラベル」を選んだ。

「バライタ調」のテクスチャーはあざとい、という評もあるようだが、

少しアイボリーっぽいベース紙の色調はイルフォードを思い出す温かみだし、

厚さ約0.4mm、厚紙とも揶揄されるそのコシの強さは、波打ちから解放されるようで頼もしくもあって。

お値段は少々張るが法外な価格の輸入物などに比べればまだ良心価格だし。


デジタル時代の「ウォームトーン」が、さて会場でどういう具合に映るか、心配半分、楽しみ半分。





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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2016/05/17 20:04 ] 写真展 | TB(0) | CM(8)

風太郎様

記事 二回拝読させて頂きました
素直に言います
意味よく理解出来ません
高度な文章能力の風太郎様のせいであるわけではありえません
書かれた内容が全て掌握出来たなら どれだけ嬉しいことでしょう
やはり 同時代に生まれて同じ大学に入学して鉄道写真クラブマネジャーになりかったです
[ 2016/05/17 20:45 ] [ 編集 ]

モノクロの「色」


りらさま

分からない文章に二回もお付き合いいただき有難うございます。
モノクロ写真というのは白⇒グレー⇒黒と、全てが無彩色で構成されているはずですが、
実は「色」があるのです。青黒い黒、少しセピアがかった白といえば何となくイメージを結びますでしょうか。
ウォームトーンというのは白にも黒にもごく僅かにセピアっぽい色が乗った感じですかね。
無彩色のはずの写真に乗った僅かな色が格段の詫び寂びを生むあたりが、
現代にモノクロ写真という表現が生き残っている理由のひとつでしょう。

いずれにせよこれ以上解説してもまた分からない文章になりそうです。
りらさんもモノクロのディープな世界を体感すれば分かります。
[ 2016/05/17 21:59 ] [ 編集 ]

こんばんは。
 懐かしさと、今を楽しんでおられる気持ちが伝わります。
 白でも純白より黄味がかったほうがすこし高級感ありますね。
 黒はただのKよりリッチブラックなんていうのが深いですね。

  私事で恐縮ですが、私は暗室で白黒をはっきり分けたい事においてガタガタやってました。最終的にリスフィルムなんて板状のフィルムを切ってカメラに入れて撮影して 悦に、、。 色々やって楽しかったですね。
[ 2016/05/17 23:38 ] [ 編集 ]

モノクロの内省


haradaさま

セピアまでいくとあまりにアレかと思うのですが、遠い昔になりつつある写真、
少し月日のカーテンが掛かったようなような調子に惹かれるのが、親父のセンチメンタルでありましょう。
モノクロ写真というのは、カラー写真の冷徹な客観性に対しどこか内省的な表現のようにも思っているので、
そんな心の内をひとさじ加える自己満足ですが、見る人にとってはどうでもいい程度の違いかもしれませんね。

リスフィルム、詳しくは知りませんが中間調を飛ばした超ハイコントラストな写真ですよね。
昔はハイコントラストが好きでした。最近だんだん軟化しているように思うのは、人間も丸くなった?
[ 2016/05/18 21:32 ] [ 編集 ]

ライティング

風太郎さま

悩みの種ですね。
しかしながら銀塩当時のあの時代にイルフォードとは、、、
電関人は月光とフジブロの二刀流でしたね。
でも、一度だけ使ったイルフォードのマット印画紙には
ヨーロッパの風を感じたものです。
[ 2016/05/19 20:15 ] [ 編集 ]

写真ゴコロ再燃


狂電関人さま

学生時代はプリントなんぞ老後の楽しみと、ネガ残しに全力注入してほとんどプリント作業はせず、
イルフォード云々は世紀末あたりになってからですよ。
細かい事はともかく、いろんなチャレンジが明るい部屋で出来るデジタルプリントの登場に、
写真ゴコロが再燃したのは事実です。
[ 2016/05/19 22:41 ] [ 編集 ]

楽しみです

こんばんは。

真ん中のお写真、上田交通ですよね。
私も600V時代の末期に結構訪れたので、
記憶の断片が呼び起こされたような気がしました。

それにしても素敵なお写真達ですね。
紙ベースでこれらの作品が拝見できるのは期待大です!
[ 2016/05/21 22:57 ] [ 編集 ]

頑張ります


いぬばしりさま

はい上田原ですね。こじんまりと模型から飛び出したような車庫と駅でしたね。
たった一度きりの訪問だったのに結構印象に残っています。
今はほとんど取り壊され、商業施設と化しているとか。

小さなモニター画面と違って、大きな紙にする事で分かるアラもあって悲喜こもごもですが、
面白い写真展になるよう頑張りたいと思います。
[ 2016/05/21 23:42 ] [ 編集 ]

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