虚ろな夏   30年目の蒲原鉄道     その4

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    大蒲原付近     2015年







鉄道がない事以外に何かが足りぬと見回せば、独特な天日干しの稲架が消えたと気付くまで少し時間を要した。

それはこの地方を象徴する風景だったが、機械乾燥が主流になった今、役目を終えたに違いなかった。

頭を垂れた稲穂は変わらない。風が実りの香りを運んで来る。








蒲原鉄道 夏の大蒲原~高松 ハザ木1 198年 月 日 16bitAdobeRGB原版 take1b

   蒲原鉄道  大蒲原    1981年










(写真展漫遊録)


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新宿ニコンサロンの「モノクロのブルース」を見る。

新宿は歌舞伎町の夜のゴールデン街を舞台にしたディープな光と翳。煙草とバーボンの匂いまで漂ってきそうである。

ハイコントラストと荒れた粒子は銀塩の増感撮影かと思わせたが、「全てデジタル、超高感度に設定してるので。」との事。

粒子と思ったのはノイズだったのね。デジタル表現も幅が拡がったもの。

このスナックとか相当通ったんでしょ、と水を向けると「まー、どっちも趣味ですからー」。

風太郎もゴールデン街の一角に潜入したことはあるが、ママとゲージツ論争になって店から叩き出されそうになったりで、

ここは魔境とあまり近づかないが。


申し訳ないが実は一番興味があったのが展示のライティングで、陰翳がテーマもあってかハロゲンのスポットだけを使っている。

黄色い色が乗りそうなのが嫌われてかこの会場ではあまり見ないが、風太郎も同様にしたいと思っていて、

前にも書いたがプリントの色味とのバランスがいかほどかというのが気になっていたところ。

で、作者とニコンの許しをいただいて閉館後の空いてる壁に持参のプリントをペタリと貼って様子を見る。

まあ、いいかという感じだったのでひと安心。


不夜城歌舞伎町の翳と、小さな駅舎の庇に灯った電球の翳。どちらも深く。







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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2016/06/20 20:34 ] 昔の旅 蒲原鉄道 | TB(0) | CM(6)

風太郎様

二枚目のお写真
天日干しの稲架だったのですね
最初 拝見した時 動物除けかと思いました
不揃いの木材がこの地に暮らす方々の知恵を想います
農業の大事な天日干しの稲架
不謹慎ながら オブジェとしても素敵です

一枚目のお写真
変わらぬ稲穂 拝見して安堵しました



[ 2016/06/20 21:13 ] [ 編集 ]

田園のオブジェ


りらさま

等間隔に植えられた木に竹の横棒を渡して稲干し場にするんですね。
「用の美」というか、実用一点張りに造られた物が造形の妙を見せるのも不思議です。
横の拡がりはあっても縦の拡がりに乏しい田園風景を撮るに心強い被写体でした。
これに見え隠れしながら走っていた蒲原鉄道、消えてみればまたひとつ、あの頃が遠くなった気がします。
[ 2016/06/20 22:19 ] [ 編集 ]

こんにちは

そうか、そうなっていくんですねえ 知らなかったわけではありませんが・・・
時というものは止まらないんだなあと あたりまえのことですが
普段時間を見て動いているくせに お写真見ていたらしみじみとそれを思いました
そこに住んでそこで働く方々には稲穂が変わらずそこに稔っていることが大事ですね 
鉄道の証が目に見えなくなったこと それを知る人が立ち止まらない限りはだれも言葉にもしないことかもしれません
前を向いていく でも後ろも横も斜めも上も下も見たりして 余計にやりすぎなければそれでもいいかもしれないなーなんて
最近ちょっと思っています

[ 2016/06/21 08:56 ] [ 編集 ]

山河残りて


Jamさま

時の流れという奴はやっぱりデリカシーが無く、過去を貪り食ってしまうようですね。
鉄道は消えても山河は残るというのは少し嬉しい事でもあれば、
かえって喪失を突きつけられるものでもあります。
太古から続く稲穂の波に比べれば、所詮鉄道なんぞはうたかたの夢なのかも知れません。

白滝界隈の駅舎取り壊しが進んでいる様子、何とも言えないお気持ちはあるかと思います。
せめてそこに駅ありきの記憶だけは語り継いでいきたいですね。
[ 2016/06/21 20:25 ] [ 編集 ]

大蒲原追想

風太郎さま

地形の名前は忘れてしまいましたが、田圃の奥の三角の傾斜地には
撮影で良くお世話になったものです。
稲架が無くなってしまうと、途端に何処の風景かわからなくなってしまうくらい
蒲原の田圃は固有の景観を有してましたね!
P.S.ハガキ確かに受け取りました。友人にも配っておきますね。
[ 2016/06/22 18:13 ] [ 編集 ]

蒲原屈指の撮影地


狂電関人さま

こっち側も向こう側も絵になる撮影地でした。まあ向こう側の方が一般的か。
引いた絵が撮れる場所としては蒲原屈指の撮影地だった此処、ハザ木は林立していましたね。
天日干しのお米が美味しいとはよく言うものの、次第に淘汰されるは寂しいものです。
[ 2016/06/22 21:07 ] [ 編集 ]

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