34年目の島原鉄道    布津

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   島原鉄道 布津駅跡   2016年5月







かつて訪ねた布津駅は駅業務を委託されている老夫婦が駅舎に住み、駅を守っていた。

下着のシャツにサンダルばきのじいちゃんは、それでも「駅長室」に収まって切符を売っている。

そこは職場以前に生活の場でもあったから、ばあちゃんは飼い犬やニワトリ小屋の世話にいそしみ、

駅舎は鍋だの釜だの生活道具と同居していた。

風太郎のバイブル的一冊、図書刊行会の「写真紀行 私鉄ローカル線」でもこの駅が取材されていて、件のじいちゃん駅長も写っている。

それは5年位前のはずだからまだ仕事を続けられているとは意外だったし、本の世界に飛び込んだようで嬉しかったもの。

その話をしたら本人もご存知で、「それじゃあ、ボクも。」と撮影を願い出たら、「もぉいいよぉ。」と照れまくっていたのが昨日の事のようだ。

田舎の片隅にもつましいながら仕事があって平穏な日々が紡がれる事。そこに何の不合理があろうか。



その後建替えられたプレハブ駅舎の残骸は夏草に埋もれるばかりである。

再び立った同じ場所に想うのは、幸せのかたちについて。







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島原鉄道 布津駅3 1982年8月 16bitAdobeRGB 原版 take1b

島原鉄道 布津駅入口 198208 55mmF28_9728原版take1b

   島原鉄道 布津    1982年








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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2016/10/16 18:07 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(6)

優しい瞳

風太郎さんの白黒写真が、ほんまに心底かっこ良くてとても惹かれます
もし私の感受性の無さで、見当違いのことを言っていたらとても恥ずかしいのですが、
1982年の布津駅舎や人々が写された白黒写真、
私には、34年前のはつらつとした青年の輝く瞳で、
その日見たもの感じたものを無欲にでも積極的にとらえていく
そんな旅する、かっこいいお兄さんの姿を感じました

かつての姿を知っている風太郎さんの少しだけ淋しい気持ちが
今の写真には写っているように感じました
でも、今のこの布津駅の姿をありのまま受け止め、
見つめる風太郎さんの優しい瞳も感じます

私は写真に関してはズブの素人で、
インスタの写真もスマホのアイフォン5で撮影するのみです
ですから、風太郎さん達の様な、ちゃんと写真を頑張ったはる方々の写真も、
どのように見れば良いのかさえ分かっていません
なので、お気を悪くされた場合は削除していただいてもかまいません

かっこいい白黒写真を撮らはるお兄さんに純粋に憧れます

sana(^-^)
[ 2016/10/17 21:10 ] [ 編集 ]

かっこいいのは


sanaさま

撮ってるお兄さんがかっこいいのではなくて、白黒写真そのものと写っている人がかっこいいのです。

白黒写真は敢えて色を省略する事により、物のカタチの不思議さが強調される事もあれば、
被写体の内面に引き込むようなチカラを持つのです。
「どうせならカラーで見たかった」というようなちょっとガックリの感想を聞いたりもするのですが、
白黒写真の奥深さを多くの方に知って頂きたいですね。

写っている人、かっこいいでしょ。
これが人間らしい生き方じゃないか、というのは勝手な思い込みかもしれませんが、
穏やかな幸福感というのはその場全体の空気から伝わるものです。

撮ったのはハタチの頃ですからねえ。遠来の若いモンに田舎の人は優しかったですよ。
調子に乗ってシャッターを切りまくったのも若さゆえの図々しさだったのでしょう。

温かいお言葉、感謝しております。写真は知識や理屈で理解するものではありません。
見たままで少しでも心に響くものがあるなら作者として望外の喜びです。
ところで。昨日のコメントのタイトル、「閃光少女」とは同名のコミックの事でしょうか。
立ち寄ったブックオフでたまたま見つけたら写真部の女の子の話だったのでちょっと気になりまして。


[ 2016/10/17 21:40 ] [ 編集 ]

風太郎 様


島原鉄道 布津    1982年

三枚のお写真
全てに同じ犬がいるようですね
一枚目のようにホームに寝ていたり 二枚目のように鉄度員の方と共にいたり 三枚目のように待合室にいる人たちと視を交わしあわしたり・・・
駅舎の中での犬との触れ合い・・・・
この時代 この駅舎ならではでしょうね
一際 二枚目 名作品ですね
素晴らしい人心象写真です
敬服しています
[ 2016/10/17 22:29 ] [ 編集 ]

駅に流れる時間


りらさま

鉄道が消えた今、ここに暮らす人の移動手段は車に限られる事でしょう。
車は便利で効率的ではありますが目的地まで一直線に行って帰るだけです。
この当時の駅は決して多くは無い列車に乗り遅れては大変ですから、
皆余裕を持って駅に集まり、ささやかなムラのパブリックスペースとして列車待ちの時間を共に過ごしました。
それは決して無駄な時間では無く、故郷の絆を確かめる時間、そして心豊かな時間だったのではないかと。
今、便利や効率の陰に置き忘れてしまったものの価値が少しづつ認められてきた様にも思えます。
この駅に流れる時間の様に、大らかな余裕を心に取戻したいと思うのです。
[ 2016/10/17 23:38 ] [ 編集 ]

虚無

風太郎さま

現在の布津の写真、虚無感というか喪失感というか・・・。

雑多さ加減が島鉄の売りだった下の時代と比べると、
駅回りがスッキリした分さらに寂謬を感じずにはいられません。
[ 2016/10/18 18:13 ] [ 編集 ]

人間の存在


狂電関人さま

砂漠か荒野を見る様な風景はこの鉄道が廃止に至った理由を如実に語りますね。
「片付けられない男」の風太郎としてはじいちゃん駅長の机の散らかりぶりに親しみを感じるのですが、
様々なものをきれいに整理してしまうという事は、そこに人間の存在を消してしまう事に通じるのかも知れません。
[ 2016/10/18 19:58 ] [ 編集 ]

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