追悼特別展 高倉健 を見る

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東京駅のステーションギャラリーでやっている「追悼特別展 高倉健」 を見る。

映画全盛期のプログラムピクチャーを始めとする膨大な出演作から東映退社後の大作に至るまで、

デジタルスキャンで蘇ったという映像とスチール、台本等、ゆかりの品々で名優を偲ぼうというもの。

1950~60年代の作品は「番外地」とか「唐獅子牡丹」とか、一部を除けば初めて見るようなものだけに新鮮。

デビュー作公開の1週間後には2作目公開とか、そのいい加減さというか、生粋のB級ぶりには感心してしまう。

タイトルだってデビュー作が「電光空手打ち」、2作目が「流星空手打ち」、3作目が「無敵の空手! チョップ先生」とかだし。

現代のテレビドラマ並みに映画が大量生産、大量消費された時代だったと改めて。


でもまあ、それらもほんのさわりだけのブツ切りを繋いであるだけだし、他の展示物も含め期待した割に食い足りねえなー、の感が強し。

安田講堂とか学生紛争の終焉と共に任侠物が飽きられた等々書いてあるが、それとそれがどう結びつくのか。

戦後の昭和の混沌を駆け抜けた人だと思うし、その社会史の中での位置付けとか、

庶民が彼に託した願望は何だったのかとか、なぜに女性より男性があれほど熱狂したのかとか。

1300円も取った完全予約制まで気張るならもっと突っ込んだ「高倉健考」が盛り込まれてもいいんじゃないですか、と苦言を呈しておく。

余程の高倉ファン以外は極めて微妙な企画。


せめて自分の写真で偲ぼう。留萌本線増毛駅。

代表作のひとつである 「駅 STATION」 へのオマージュとしてラストシーンと同じアングルで。

モノクロのカットは写真展にも出したのでご記憶の方もいらっしゃるかと思うが、カメラをとっかえひっかえカラーでも撮った。

モノクロと比較し硬調やラチチュードの狭さはいかんともし難いが、映画もカラーだからね。上の方の紅い光は灯台である。

この北の湊の駅もその終焉まで残すところあと10日か。

天国の撮影所に、駅もまた呼び寄せられているのだろう。






増毛の夜198402 55mmF35_11982take1b

   留萌本線 増毛   1984年






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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2016/11/26 21:15 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(4)

風太郎様

駅 STATION 増毛駅が登場しますよね
実は風太郎様が高倉健さんのことを熱く以前語っていたのでDVD購入しました
その折 鉄道員 ぽっぽやのDVDも購入しました 幌舞駅「幾寅駅」が登場しますよね 
先日 その二つの駅舎を含む 沿線が廃線になることを知りました
とても残念に思っています

留萌本線 増毛  1984年撮影 アップして下さり有難う
行ったこともありませんが 懐かしいです
[ 2016/11/26 22:06 ] [ 編集 ]

駅 STAITIONのオマージュカット。

風太郎さま

モノクロとはまた違う饒舌さを持った一枚ですね。

硬調やラチチュードの狭さも今のデジタルには無い
フィルムの持つ味だからそれはそれ。
昭和だねぇ~。

[ 2016/11/26 22:13 ] [ 編集 ]

味わい


りらさま

そうですね。ゆかりの駅が無くなろうとしています。
「駅 STATION」は駅を人生の分岐点になぞらえましたが、鉄道が他に代替が利かない時代ゆえに説得力がありました。
小さい演技が達者な役者は居ても、ただ黙って立っているだけで絵になる、大きい演技の出来る役者はもう出ないんじゃないかとは、
彼への最大の賛辞と思います。歳月を重ねた駅の味わいに通じるものがあります。
[ 2016/11/27 00:12 ] [ 編集 ]

増毛の夜


狂電関人さま

U氏と増毛駅前の商人宿を夜更けに抜け出して撮りに行ったのを思い出します。
沁み通るような寒さでしたねえ。
絵にするならブルーモーメントの時間帯あたりを狙えばいいのにと今更思いますが、
映画のラストシーンは完全に夜でしたからねえ。忠実にトレースしたかったんでしょう。
ちなみにこのシーン、ホームに入線して来るのはキハ40、でも何故か健さんが乗り込むのはキハ22という、
鉄以外はあまり気付きそうにない何でだろー、もありました。機会があったら見てみて。
こんな盲腸線の小駅にちゃんと駅員がいるのも映画と同じ。カンテラを振って見送っていましたね。

最終日の狂騒なんぞ見たくもありませんが、やっぱり最終列車は「舟唄」をBGMに送り出すんでしょうかねえ。
ちょっと気になってます。
[ 2016/11/27 00:30 ] [ 編集 ]

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