しまんと雨情  その4    嵌入蛇行  

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   予土線 十和   2016年







もともと平地をゆったり流れていた川が土地の隆起等地殻変動で標高差が発生し流速が増した結果、

激しい浸食作用により山を深く刻む、すなわち嵌入するような蛇行を形成することがある。

四万十川は典型的な「嵌入蛇行」の流れなのだという。


川は基本的に等高線に沿って流れるもので、それは鉄道も同様だから多くは川に寄り添いつつ走るものだが、

Rが小さい四万十の蛇行という事情に加え、近代土木技術が注がれたローカル線である予土線は、

気前よく作られたトンネルや鉄橋によりあっさりと蛇行をショートカットしていくのだ。

なにしろ本数が極少だからつい「追っかけ」の誘惑にも駆られるが、これは止めた方が良い。

車が大回りしている間に敵は一直線に駆け抜けていくから、数駅追ってもまず追いつけない。


つまり予土線はこの地域における最速の交通機関なのだ。

しかしそのスピードに意味が与えられていないのが何とも残念な現実なのだが。


両岸に控えるトンネルの間を風の様に通り抜けてしまうから、瞬きすらも緊張する。

厚く垂れた雨雲の下を。








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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2017/01/09 19:18 ] 最近の旅 西日本 | TB(0) | CM(4)

雨模様

風太郎さま

なんとも低く垂れ込めた雨雲が効いてますね。
この湿潤さが、四万十の流れと合わさってらしさを強調してます。
四国の鉄道、撮りに行ってみたいのですがね。未だ伊予鉄くらいなんです。
[ 2017/01/10 18:01 ] [ 編集 ]

ちょっとアンバランス


狂電関人さま

表情の無い雲が画面の多くを占めてしまい、ちょっとアンバランスな構図だなあとは思うのですが、
四万十が刻んだ谷の雄大さと人為の営みの小ささの対比も捨て難く。
軽量なボディはトップスピードへの加速性能もいいのか早い早い(^^ゞ

四国の鉄道、無煙化も早ければ国鉄型や木造駅舎の淘汰も早く、趣という点では厳しい所ですよ。
[ 2017/01/10 21:26 ] [ 編集 ]

風太郎様

雨雲と川の間を走るかのごとくの予土線
鉄橋のその細さにびっくりする程です
蛇行をショートカット・・・適宜なお言葉だとお写真 拝見させて頂き思いました
[ 2017/01/10 22:02 ] [ 編集 ]

ローカル線の味


りらさま

車両も鉄橋も近くで見れば大きいものだと思うのですが、
それさえ小さく霞んでしまう儚げなところがローカル線の味ですね。
[ 2017/01/10 23:10 ] [ 編集 ]

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