鹿島鉄道 DD90

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   鹿島鉄道  DD90   1981年



通称「カバ」。確かにカバが大口を開けたような前面ラジエーターと、タレ目のようなキャブ窓はゆるキャラ的な

愛嬌があって、ツリ目で威嚇するような最近の電車の「顔」とは一線を画す。


1955年製、極初期の試作DLをルーツに持つこの機関車は、鹿島鉄道の主として人気があった。

自衛隊百里基地へのジェット燃料列車が有名だが、この当時はワムを数両引いた牧歌的な貨物列車もゆるゆる

と走っていた。カンランカンランという音だったように記憶しているが、独特な音をたてるロッドをゆっくり回し

ながら通り過ぎていくと、不思議なものを見たような気がしたもの。

写真は桃浦の波打ち際だが、逆光気味なのをいじっているうちに、何か現実感のない絵になった。まあこの不思議

な雰囲気の機関車に合うような気がするのでそのまま載せる。


DD90は引退後、20年近く常陸小田の構内に留置され、野ざらしながらボランティアの手によって定期的に整備され

て結構きれいな姿を保っていた。(下の写真)

デイーゼル機関車の黎明期の車両として技術史的な価値もありそうだし、ここまで大事にしたのだから鹿島鉄道の

廃線後も何らかの保存がされるものと思っていたが、廃線の直前、あっさり解体されてしまった。累積債務の整理

に追われていたようなので、クズ鉄として二束三文で売られたのではないかと思う。


ビジネスの論理と言ってしまえばそれまでだが、郷土や産業、技術の歴史を伝える証人の取り扱いとして余りにド

ライ過ぎないか、と世知辛さを感じたのも記憶に新しい。





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残念です。

風太郎さま

独特なフォルムで、存在感満点だったDD901。
鉾田辺りに保存して欲しかったですね。
とても残念です。
[ 2012/01/21 09:54 ] [ 編集 ]

独特なフォルム

工業製品としてはもっと直線的なデザインの方が
効率的なはずですが、この角の無い丸っこさは
どこから来たのだろう、とふと思ってしまいます。
[ 2012/01/21 15:40 ] [ 編集 ]

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