寒波襲来 只見線   その10     歳の神

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     只見線 郷戸    2017年1月







郷戸駅前の昼過ぎ、一面の雪原にカヤを束ねた小山が出来ている。高さ5mは優にありそうだ。

これはいわゆる「どんど焼き」ですかね、と聞けば、まあそうだな、ここらじゃサイノカミと言っとるがなと作業中の人。


「いつやるんですか。」

「今夜だ。」




















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夜のとばりが降りる頃。

降り始めた小雪の中を懐中電灯を手にした人々が集まって来る。

火が点けられるとすぐに炎は高く上がった。

雪の中に埋まっていたカヤはすっかり湿っているから、果たして上手く燃えるものかと思っていたのだが。

小正月に正月飾りなどを焚き上げ、五穀豊穣、家内安全、無病息災を祈る神事は各地に伝わるが、

炎が雪を紅く染めるは北の地ならではだろう。

手に手に持つ長い枝の先に付けたものはしめ飾りか。それを炎に差し入れるは神との契りなのかもしれなかった。








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炎を囲む里の人々。はしゃぐ子供の声も聞こえて来る。

かつて駅はムラのランドマークであり、ハレの場でもあった。

そんな役割はいつしか失われていったが、年明けの祈りの場はやっぱり「駅前」なのだ。

火の粉が夜空に舞い上がるクライマックスを、駅は静かに見下ろしている。








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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2017/02/11 19:06 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(8)

一年毎の祈り

風太郎さま

これはまた良い日に出かけられましたね。

正月過ぎに地方で写真を撮っていると、このどんど焼きの櫓組をよく見かけます。
風太郎さんのこの一年の厄はしっかり払われましたね!
[ 2017/02/11 20:04 ] [ 編集 ]

風太郎様


去る年へ感謝を捧げ新しい一年の無病息災を祈る 会津の小正月 伝統の火祭り
激しくも幻想的に燃え上がる炎には会津の人びとの歳神様への想いがこめられているようですね・・・
それが駅前であることに 感動を覚えます
仰るように 駅は今でもこの地の方々にとっては 晴れの舞台なのでしょうね
炎によって橙色の雪が印象に残ります
人々の顔も同じ橙色に染まっていることでしょうね
それは心までも橙色になっていることでしょうね
炎とお顔と心 皆さん同じ思い 同じ色でしょうね
集落の方々の駅舎への思いが この行事をもって心と心を繋ぐことにもなっているのだと思います

[ 2017/02/11 20:09 ] [ 編集 ]

小正月


狂電関人さま

気が付けば小正月でしたね。
そういえばこの一週前に行った烏山線の小塙近くの線路際にも準備がされていました。
コミュニティが縮小していく中、こんな行事も維持していくのは難しかろうと思うのですが、いいものを見させてもらいました。
炎が雪を染める様も神々しく、余計ご利益がありそうな気がしました。
よく見ればスルメも枝の先に付いていますね。お神酒も振る舞われて賑やかな宴になったようです。
もちろん道中の無事と獲物多かりしを遠くでそっとお祈りしましたよ。
[ 2017/02/11 21:16 ] [ 編集 ]

駅の記憶


りらさま

かつて駅前は盆踊りの場であったり、お花見の場であったり。
「駅長さん」は行事の来賓には欠かせぬ地元の名士でした。
ムラと外の世界を繋ぐ特別な場所であった駅。
実は集落から少し離れているのにも関わらず敢えて此処が選ばれのは、
駅の記憶もサイノカミの炎と共に地元の人々の心になおも生きているのでしょうか。
只見線とそれが繋ぐささやかな地元の暮らし。それを守るご神火であって欲しいと思いました。
[ 2017/02/11 21:26 ] [ 編集 ]

スルメ

風太郎様
風太郎様らしい、民俗と鉄道をテーマとしたお写真で、とても興味深いです。
白団子ではなく、スルメであるのも驚きで、土地神様との橋渡しをするもの?と思いますが、
この山深き只見に海産物のスルメも面白いです。今度、スルメと神社の由縁も調べてみたいですね。

 
[ 2017/02/11 22:40 ] [ 編集 ]

土地の空気のように


hmdさま

鉄道を趣味の対象として切り離し独立させてしまうのは、SLブームあたりにルーツがあるのでしょうか。
車両の魅力が先行すればそうなるのかもしれませんが、本来鉄道はその土地の空気のように自然や暮らしに溶けこんだものであったはず。
今いちどそんな時代の鉄道を取り戻して表現してみたいのです。もはや遅過ぎるとは言わずに。
山奥にスルメはちょっと面白いですが、要はこのご神火で焼いたものを食べれば無病息災という事で、
どうせ食べるなら焼いて美味しいもの、お酒に合うものという「実利」なんじゃないかと思いますが。
hmdさんの調査力に期待したいです。
[ 2017/02/11 23:48 ] [ 編集 ]

はじめまして

はじめまして。FC2ブロガーのしんかいぎょと申します。

本日の風太郎様のお写真感動しました。福島の伝統的行事の風景を見ることができて感謝しています。
過去に金山町の共同浴場に感動したことがあるのですが、この地方はこういった伝統もしっかり受け継がれているのですね。
運転に自信はありませんが、冬も行ってみたいと思いました。

これからも風太郎様の情熱あふれる鉄道のお写真楽しみにしたいです。
[ 2017/02/12 21:26 ] [ 編集 ]

人の手が作った風景


しんかいぎょさま

初めまして。コメント有難うございます。

金山町の共同浴場ですか。入った事はありませんがいいお湯があるようですね。
こういう趣味なのでどうしても線路際から離れられないのですが、
せっかくの旅ですからもっと欲張りたいとは思っています。キリが無いところもありますが。

貴ブログ、あまり多くは拝見していませんがセンスの良い街撮りをされている方だなと思っていました。
人の手が作った風景という点で、都会も田舎も実は共通項があるように思います。
その土地に暮らす人々の息遣いといったものは永遠の被写体です。

今後ともよろしくお願いいたします。
[ 2017/02/12 23:26 ] [ 編集 ]

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