「D」の記憶   その6     顔

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    烏山線 小塙   2017年1月







風太郎はヨンマルという車型にもともと特別な思い入れがある訳でもなく、

そのパノラミックウインドゥはローカル列車にそぐわないように思え、

五能線辺りでキハ20系を駆逐するを見ればむしろ舌打ちする存在でもあった。

しかし当時は想像だにしなかったその後の車両デザインの「軽さ」は、ローカル鉄道が公共輸送の重みを失った象徴でもあるようだ。

鉄道車両といえばあらゆる機械のなかでも実質的な償却期間がケタ外れに長いものだったはず。

大切に手入れし使い続ければそれに応えた頑丈な車両は経営を助けるものであると共に、

時を重ねたものだけにある重厚な温もりを宿し、鉄路の抒情をつくるものでもあった。

最新デサインと技術を備えた新型も良い。しかしそれは数十年後も生き残り、時の評価に耐えうるものだろうか。


夕方の列車がやって来る。

こうして陽を浴びる様を見ればいい顔をしているように思う。

明日はダイヤ改正、こいつも今夜限りか。

数十年を走り続けたつわものを敬礼で見送りたい。








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    小塙






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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2017/03/03 19:42 ] 最近の旅 関東 | TB(0) | CM(6)

風太郎様

時を重ねたもの・・・そのお言葉にあればこそかと思われます
列車に限らず 建築物また銅像などにも言えることかと思われます
そこには人々の無数の想いが込められているのです

数十年を走り続けたつわものを敬礼で見送りたい・・・そのお心が写した烏山線 私も敬礼する心にて拝見させて頂きました
いつもながら 心に響くお写真です
風太郎様のお写真に出逢えたことは最高に私にとって幸いです
今までにも申しげましたが 改めて申しあげます
[ 2017/03/03 20:02 ] [ 編集 ]

労働の歴史


りらさま

多くの機械がそうであるように鉄道車両というのは常に手入れが欠かせません。
定期的に部品を交換し、それでも起きる不具合を修理し、車体を磨き上げ。
ただ古いからというだけでは無く、長きにわたる地道な労働の積み重ねが無機質な機械に命を吹き込むのです。
鉄道はそんな労働の歴史を背負っています。だから愛おしいのです。

[ 2017/03/03 21:29 ] [ 編集 ]

ありがとうヨンマル。

風太郎さま

改正前夜の今夜、
まさにこの言葉をココロの中で叫びました。
関東平野の北辺で、しばし昭和のローカル線を堪能しました。
[ 2017/03/03 22:19 ] [ 編集 ]

ビギナーズラック


狂電関人さま

烏山線なんてとノーマークだったのが悔やまれます。
一回きりの訪問でどの季節がいいとかおかしいですが、
やっぱり冬が一番「らしい」のかなと思います。いかにもな関東平野の乾いた冬晴れに恵まれましたし。
ビギナーズラックというのも悲しいですが。
[ 2017/03/03 23:16 ] [ 編集 ]

鉄仮面

また一つ撮影地が消えてしまいました。さすがにACCUMじゃ、煮ても焼いても食えません。
タラコが出てきたときも、ヨンマルが出てきたときも、なんじゃこりゃと思いましたが、慣れるものですね。
国鉄色のキハ10系、20系の愛らしい顔付には何物も敵いませんが、ヨンマルもいい線まで来たものです。
元々このマスクの系譜は、労働組合からの衝突事故から乗務員を守れという要求に基づいた設計と云います。
何が幸いするか分かりません。確かに、国鉄末期には頑丈そうな鉄仮面の車輌が多かったように記憶しています。
無くなるのが惜しまれるような、愛着の湧く車両の再来に期待したいものです。
[ 2017/03/04 01:40 ] [ 編集 ]

実用


こあらまさま

高度成長期、急増する土建工事などで大型トラック相手の踏切事故が多発しましたからねえ。
運転台が高いこの車両が登場したのはそんな背景もあったのでしょう。
最近の薄っぺらいデザインの新型車両はそんな安全性という点ではどうなんでしょうかねえ。
保安装置の発達で踏切事故そのものも減ったからか。
車両も世に連れかもしれませんが、古い人間としては実用そのものを感じるような鉄仮面こそが鉄道車両らしいんですけどねえ。
[ 2017/03/04 10:11 ] [ 編集 ]

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