夕張物語 その5    花よりメロン

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ツレは典型的な「花より団子」志向なので、ご当地名物を食べさせないとご機嫌が悪く。


「夕張はメロンだけか。」と夕張市PR映像は問うが、メロンだけじゃないにしても全国区ブランドがある事は夕張の救いである事に疑いはない。

風太郎が子供の頃、メロンといえば高級果実の代表格で滅多に口に入るものではなく、

ごく稀に給食とかに出ようものならいかに極薄までスプーンを皮に食い込ませるか競った程であり、えい面倒と皮ごと食った奴さえ居る位だ。

「メロン・コンプレックス」を持つ最後の世代かもしれない。(もう少し上の世代は「バナナ・コンプレックス」。)


6月といえば夕張メロンの初物である。

良玉、優玉、秀玉と順に糖度が上がっていき、表面のネットがきれいに張られているか否かなどで大きく値段も変わるそうだが、

「良玉」でさえ頬が落ちる程甘い。

まだ高い時期だそうだが、北海道弁丸出しのおじさんが売るのは良玉で3千円位、

寅さん風なら「紅白粉塗った女店員から買ったら1万円は下らぬ品物だ、えい持ってけドロボー!」かと思うから、

メロン・コンプレックスが消滅するまで食い尽くすべし。





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沼ノ沢駅舎に併設された「レストランおーやま」。

駅構内店舗といえば儲かりまくると相場が決まっているが、なにせ「沼ノ沢」だからねえ。

ところがオーナーシェフは夕張出身ながら帝国ホテルで長年修行し、2020年のオリンピックメニューに参画したかった、残念、という本格派。

地元産の長芋を含ませた名物の「長芋ハンバーグ」は田舎らしからぬ味だ。

観光ガイドブックにも結構載ってる有名店だし、地元のコミュニティセンター機能も果たしているようだが、オーナーの表情が曇るのは「2年後」の事。

夕張支線の2年後の廃止、沼ノ沢駅の終焉が確定的な今、店の未来は。

二本の細いレールは様々な人生を繋いでそこに在る。







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HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2017/06/21 22:39 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(8)

バナナコンプレックス

こんばんわ。
趣がガラリと変わりコレもいいですね。
言われて思い出しました『バナナコンプレックス』、確かに1950年生まれ私の子供時代には、バナナと卵は体力を付ける滋養食の感があり、病気でもしないと中々ありつけませんでした。
[ 2017/06/22 00:08 ] [ 編集 ]

夕張名物


lofthonsenさま

バナナと言えば叩き売りのイメージが残る世代ですから、「バナナ・コンプレックス」の切々とした話は半信半疑でしたが、
やっぱりリアルな話だったのですね。
遠くSLブームの時代にも夕張ならではのご馳走としてメロンの話が出て来ますから、昨日今日の名物という訳でも無いのでしょう。
夕張市役所も廃線を巡る駆け引きで「鉄道施設の無償譲渡」を求めているとの事、再び故郷に帰った夕張人を応援したいですね。
[ 2017/06/22 00:35 ] [ 編集 ]

風太郎 様

メロン・・・好きですよ・・・・
ハンバーグ苦手です 
「長芋ハンバーグ」のアイディアは素晴らしいですね
風太郎様の食べ物写真は珍しいですね
楽しかったですよ

オーナーシェフは夕張出身ながら帝国ホテルで長年修行・・・来月になるかと思いますがオーナーシェフの修行したホテル私のブログに登場させて頂きますね
[ 2017/06/22 05:34 ] [ 編集 ]

バナナメロンイチゴ

風太郎さま
その土地土地の風景・・・やはり、名物の食べ物もそうですね(笑)
おツレさまの長年のご理解があってからこその鉄道撮影ですから、押さえるべき重要なポイントかと。
メロンはうちの世代でもそうでした。バナナは恩師の戦前生まれの先生から、同様の話を聞いた事があります。
いちごもあまり食べられなかった気が・・・。
[ 2017/06/22 12:59 ] [ 編集 ]

駅舎活用

風太郎さま

朽ちるのに任せるのは何とも寂しく、かといって駅とも思えないような
簡易的な小屋に建て替えられるより、こうやってかつての駅舎を活用して
駅の賑わいを再構成する方が嬉しいですね。
自分が身軽な立場だったら、とっくに何処かの駅委託に手を上げているかも・・・。
[ 2017/06/22 18:18 ] [ 編集 ]

都会の味


りらさま

りらさんはベジタリアンでしたものね。風太郎は超肉食系ですから。
昔の貧乏旅行中は粗食の連続だったのですが、何処かで力を付けないとさすがにヘタるので
たまの贅沢にハンバーグとか各地で食べ歩いた感想では、やはり田舎は都会に勝てないという結論だったのですが。
廃れた炭鉱町の一角で都会の味に出会うのもなかなかな体験です。
[ 2017/06/22 22:00 ] [ 編集 ]

粗食の歴史


hmdさま

コッペパン一個で一日粘ったという廣田尚敬さんのような元祖から始まり、
待合室で鍋をコンロに掛けて具の無いインスタントラーメン(カップラーメンはまだ無い!)を作るとか。
風太郎の周辺でも20日間の北海道旅行中、三食全て駅ソバで済ませたという豪傑もいましたが。
地方へ行けば簡単に食べものにありつけぬという切実な問題もあれば、
そんな金と時間があったらもう一本という鬼気迫る趣味活動でもあり。
鉄ちゃんの歴史は粗食の歴史でもあります。でも当然ながら団子指向のヒトには全く理解不能なワールド。
[ 2017/06/22 22:14 ] [ 編集 ]

語り部


狂電関人さま

仰る通りでただ朽ち果てた駅を見飽きた目で見れば、
こうしてその土地に根を下ろした人の息遣いがある駅の方が救われます。
やがてレールは剥がされ鉄道の記憶さえ消えていくのかも知れませんが、
地域と旅人に支えられた語り部が、残された施設と共に在り続ける事を祈らずにはいられません。
[ 2017/06/22 22:28 ] [ 編集 ]

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