写真展大巡回

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都区内一日フリーキップを買って都内一円写真展巡り。

まずは銀座ニコンサロン。






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「死は生の一部」という作者の死生観が静謐なモノクロームに宿る。

路傍の土くれに死を感じ、微かな残照に生を見る。

無風の水面のような感性に憧れる。



返す刀で鉄分濃い系3連発。

品川のキャノンは猪井さんと鉄道写真作家協会の競作。

「鉄景漁師」とは面白いタイトルだが、この国の美しき山河を縫う鉄道が織りなす光と翳に酔い、旅に心揺れる感動が伝わる。

だからいつまで経っても止められねえ、という猪井さんの呟きが聞こえて来そうだ。


「煙のゆくえ」は、復活SLに対し様々な作家がこれでもかとデシタルをブン回した感じ。

アナログ時代の絶対不可能を可能にする魔法の威力は、蒸気機関車を美しき衣を纏ったオブジェに変える。

いや待てオブジェや見世物じゃないだろ、蒸気機関車は必然から生まれ暮らしを運び時代を作った・・・とは言うまい。

時代は変わり人は変わる。今蒸気機関車は全く違う役割を生きている。何が正しいかは時代が決めてゆく。





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渋谷に転じて。

これはアマチュアを中心とする合同展。何より山岡山さんが出品、わざわざ広島から上京されるとの事で馳せ参じた次第。

地元の強みを生かして三江線、木次線など陰陽横断線を撮り続ける氏はその卓越した映像センスもさることながら、

光線や気象条件など周到に先回りしているのが見て取れ、それはもう小憎らしい程。

地元掘り下げの鑑とも言える方といつも感心しているので、お会い出来て良かった。

ブログの小さな画面に収まりきれない、「現代ニッポンのローカル線」の居住いを詩情豊かに捉えている。

三江線もいよいよ来年で終わりだが淡々と受け入れるという泰然自若さは、ひたすらオロオロするであろう風太郎とは大違いだ。







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締めは恵比寿でアラーキー。

伴侶にして最高の被写体とする「陽子」との愛と死の記憶。

24歳で結婚して42歳で亡くなった「陽子」は齢を重ねる毎にきれいになっていくんだな。

被写体というより写真と対峙しながら自分の中の「陽子」を見つけ出していたのかもしれない。

ファインダーは独りでしか覗けないものだから全ての写真は「私小説」を纏うのかもしれないが、

自身の内臓をも掴み出すような「念」のリアルな手触りは、写真を狂おしい程の手段に変えてゆく。






やっぱり写真展ってそれぞれの作家さんのイマジネーションやら情念やらが濃縮された空間だから、

そんな事じゃイカンとブン殴られたり、コレだと膝を叩いたり。

いろいろインスパイアを受けたので、おっしゃワシも撮るでとユルユルは遺憾ながら即席「東京日和」。









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   中央線 中野   2017年7月





もひとつおまけに真島さんの名作「0系新幹線」の真似、じゃなくてオマージュ。

上と併せてコレがナニか分かるかな?





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HPはこちら  
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2017/07/31 20:00 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(8)

トタ189

風太郎さま

183か189かはどうでも良く。
最近は専ら埼玉の田舎暮らしが板につき、
都会の空気を忘れそうな勢いです。

写真展巡りもしたいけどその暇を作れない
今日この頃です。
[ 2017/07/31 21:21 ] [ 編集 ]

瞬殺


狂電関人さま

瞬殺されましたか。もっとジラシたかったのにさすがです。189ですね。
血眼で追ってる人もいるだろうに何故か中野のホームにしゃあしゃあと停まっているのも。
追っても捉まらず不意に現れる相手との、出会いの不思議もまた写真の一部。
[ 2017/07/31 22:15 ] [ 編集 ]

鉄道スナップ

風太郎様
うだるような都会の暑さの涼みに、写真展めぐりも良さそうですね。
臨時かいじ号でしょうか。例の先日の昼にも、新宿駅上り中央快速線ホームにさり気なく居りましたが、
悲しかな、一般乗客は誰も見向きもせずでした。最後の写真は、何だろうと思いましたが、高運転台のバックかなと。
スナップショット的で面白いですね。
[ 2017/07/31 22:44 ] [ 編集 ]

老いゆく


hmdさま

さて列車の素性も分からなければ、何気なく居るのが有難いのかそれほど有難くないのかもよく分からない風太郎ではありますが、回送列車でした。
最後の写真はその通りです。木を見て森を見ずとも言いますが、木が森の真実を語るところもあるようで。
瀟洒な特急列車、無機質な物体も老いてゆくものです。
[ 2017/07/31 23:19 ] [ 編集 ]

風太郎様

中央線 中野   2017年7月・・・・
お写真がとても好きです
ホームにいる女性の電車のガラスへの映り込み・・
最高に素敵です


[ 2017/08/01 20:50 ] [ 編集 ]

5秒間の恋



りらさま

ホンの5秒後には女性の待つホームに電車が入って撮れない写真だったんですよ。
たった5秒の恋でありましょうか?!
[ 2017/08/01 21:59 ] [ 編集 ]

こんばんは

先日は『「鉄道」と「猫と鉄道」写真展』へご来場いただき、ありがとうございました。
また、もったいないようなお言葉にてご紹介いただき、ありがたき幸せです。

といいますか、ようやく風太郎さんにお会いでき、短い時間でしたがお話できたことが、何より嬉しかったです。

写真展を終えての個人的な感想ですが、構成のバランスというか、そういうものを意識し過ぎたせいか、少し地味な展示になってしまったかなぁと。
素直に綺麗な風景とかを前面に出し、派手目のわかりやすい展示にした方が良かったかなぁと思った次第。
中国山地を走る鉄道を東京でPRすることを念頭に構成を考えたものの、それが、多少空回りしてしまったかなと思いました。
ある人から、「文句の付けどころがない」と評していただけたのは光栄でしたが...次回への課題ですね。

写真展については、これまで、構成から設置に至るまですべてセルフでやってきた私でしたので、
構成以外はお任せするという今回は、何かと調整不足だったのもまた事実。
そういう意味で学んだことも多かったですね。やはり東京は遠かった。

多少不完全燃焼な部分もありますが、終えた今、とりあえずほっとしているところです。

時間的に無理だとはわかっていても、アラーキーの写真展を観ずに帰ってきてしまったのは残念でなりません。

あ、三江線がなくなるまでに、ぜひご一緒いたしましょう。(笑)
[ 2017/08/02 00:34 ] [ 編集 ]

正攻法なのです


山岡山さま

お疲れでしょうに有難うございます。

山岡山さんは地味というより常に正攻法なのです。
他の展示作品の中には単に奇をてらったもの、技術というか策に溺れたものも見受けられました。
それらはパッと目を引くところはあるのですが、それ以上の奥行きを感じないのです。
正攻法は時に地味に映る事もありますが、時を重ねて語り継がれるのはそういう写真です。

やっぱり山岡山さんは個展にチャレンジした方がと改めて焚きつけておきますよ。
三江線他もろもろ、山岡山さんの案内があるなら心強いですね。またご相談させていただきます。
[ 2017/08/02 23:41 ] [ 編集 ]

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