道東紀行 その12   別寒辺牛湿原

itoizawaasa2.jpg
   根室本線  糸魚沢  2012年2月



釧路の東部、厚岸周辺に広がる別寒辺牛(ベカンベウシ)湿原は、かつては海だったと言う。

湿原を囲む低い小山はそれぞれ「岬」の名がついていて面白い。やがて湿地化し、今はさらに乾燥し

て草原化する途上らしい。根室本線のこの区間の開通は約100年前だが、大自然の悠久の営みのなか、

生まれた陸地を拝借して「つい最近」敷かせていただいた、という事だ。上から見下ろすと、大地の

歴史と共に、かつての蒼い海原が見えるようだ。


早朝5時半、今風太郎が立っているのはかつての「海」でこれから「岬」によじ登ろうというところ。

昨日のリハーサルで登攀ルートは確認しているものの、払暁の空の下、暗い中を慎重に登る。目指す

ポイントに着き、6時位になるとようやく風景が判別できる程度に明るくなってきた。湿原は所々凍

結したり雪が積もってまだら模様だが一望千里、ニッポンにこれほど広い景色があったか、という大

風景が夜明けのブルートーンの底に沈んでいるのが見える。この場所は糸魚沢側と厚岸側でまったく

違う風景が撮れる所がオイシイところで、「日本鉄道美景」の秋の写真はまさにこの場所から厚岸側

を撮っている。天気は快晴、気温は-16℃。寒さは感じないことにする。


_DSC4840.jpg
   別寒辺牛湿原の夜明け  この時間帯に列車が無いのが (;д;)



根室地方の日の出は6時31分。夜明けのグラデーションの時間帯に列車が無いのは残念だが、始発列

車が6時52分頃、ピンクに染まった湿原を排気煙を噴き上げながら通過。次が7時27分頃、輝くよう

な朝の光の中で捕まえる事ができた。列車が厚岸側に見え始め、糸魚沢側に消えるまで5分近くを要

する雄大な鉄道風景。「鉄」冥利に浸る至福の時間。


itoizawaasa1.jpg

itoizawaasa3.jpg




「ブログ村」に参加しました。ご訪問の際はポチしていただけると励みになります!
 ↓
にほんブログ村 鉄道ブログ ローカル線へ
にほんブログ村


HPはこちら
「風太郎の1980年田舎列車の旅」



スポンサーサイト
[ 2012/02/20 21:46 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(2)

道東ならでは

風太郎さま

道東ならではの、湿原地帯特有の景観ですね。
排気が白くなるのも、氷点下二桁ならではですね!
[ 2012/02/21 07:22 ] [ 編集 ]

糸魚沢

狂電関人 さま

手垢にまみれたお立ち台ではありますが、
ガツンとインパクトのある場所でした。

次は晩秋あたりもう一丁、と欲望がムラムラと・・・。
[ 2012/02/21 23:35 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://futaro1980.blog.fc2.com/tb.php/170-533aeec7