
日高本線 厚賀 2013年
2本のレールはまるで回廊のように、太平洋の荒波が洗う海岸段丘の凹凸を忠実にトレースしながら伸びている。
彼方に微かな灯りを認めてから途中大狩部での停車も含め、この写真の隅から隅まで列車が横切るのに10分近くを要する。
吹き飛ばされそうな強風の段丘上に立ち、呆けたようにその風景を眺めるばかりである。
日高拓殖鉄道のこの区間の開通から数えても約百年。
此処に線路を敷く事を考え、実行した先人の鉄道への情熱。 突き動かしたこの土地を拓く事への決意。
それらを無言のままに伝えた鉄路が明日終焉を迎える。
もう一度、それも真冬の厳しい季節にと、渡道を計画していたそのひと月前の高潮で不通になったまま、
戻る事は無かったというのも昨今珍しく無いとはいえ切ない最期になった。
世界にも誇れるはずの稀有な鉄道風景とはいえ、その維持に巨万の費用を投じる事の限界も分からなくはない。
しかしだからこそ記憶の遺産として永遠に伝える写真の価値を信じたくもあり。
やがて荒波に侵食されその痕跡さえ消え失せても。
鉄路ここに在りき。 さらば日高本線。
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