モノクロームのミャンマー

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亀山仁さんの写真展を見る。

昨夏、オリンパスのミャンマー写真展にお出で頂いて、「庶民の日常生活とかあんまり撮ってる人居ないでしょー、あははー」

と吹きまくる風太郎に、静かに微笑んでおられたのを覚えている。

2005年以来、20回以上ミャンマーを訪ねて少しづつ人の繋がりを作り、市井の民のまさに日常を撮り続けているというから汗顔の至りである。







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まず驚くのはこの国を銀塩モノクローム主体で撮り続けている事だろう。

何より圧倒される原色の洪水にあって、カラーでなければこの国を表現出来ないという固定観念をまず破られる。

そしてこれらの写真ほぼ全部を二眼レフ、ローライフレックスで撮っているという事。 単焦点80mmというまさに標準レンズ一本だ。

端正なスクエア画面と丁寧に仕上げられたモノクロプリント、画角で振り回さない描写が日々流れる穏やかな時間を捉えている。

あの膨大な色情報を取り去り、古時計のような二眼レフのウエストレベルで覗いて初めて見える世界もあるのだろう。


バリバリカラーに16mmから300mmまで、これでもかと振り回した風太郎のミャンマーとは対極な描写だけに見入ってしまった。

所詮2回きり、延べ2週間の早撮りに何が分かっているのかとなれば自信が揺らぐところはある。

なんのあくまで旅人として風のように通り過ぎ、一期一会の出会いの印象を捉えたのはまた別の意味があるぜと開き直るばかりだが、

英語すら全く通じない、いや少数民族などミャンマー標準語さえ通じない土地で丁寧にコミュニケーションを重ね、

この国のリアルに深い造詣を得るまでに費やした時間と静かな情熱には頭が下がる。




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お土産にポストカードをいただく。



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写真集も2冊程出されている。 ページをめくると10年以上にわたる家族の物語がある。



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風太郎より4歳ほどお若いようだが、僕も本業はサラリーマンですよと。 それを言い訳にも出来ないね。

勃発したクーデターにあっては、連日抗議デモに参加している現地の知人の無事を心配しておられた。

軍部側は不正選挙があったとして選挙のやり直しを求めているが、民は絶対にそれを許さない、

妥協が無いだけにむしろ終わりが見えないとの事。 怒る事自体がはしたないとされるお国柄にあって、

穏やかな民の激しい怒りに想いは及ぶ。


中野もしくは丸ノ内線新中野から徒歩、「ギャラリー冬青」で今月24日まで。

ギャラリー冬青HP




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どこぞのローカル線では無い。

最大都市ヤンゴンと第二の都市マンダレイを結ぶ、「特急つばめ」級のミャンマー国鉄看板列車である。

さすがにコレは無かろうとmade in JAPANの最新電気式気動車列車に今年にも置き換わるとの噂だったが、

騒乱の中、そういう動きもそのままにはなるまい。

少しづつ見え始めた新しい国づくりが、再び停滞に沈もうとしている。


ミャンマーの軍事クーデターに抗議します。

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[ 2021/04/04 19:21 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(0)

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