コダクローム

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風太郎の昔のカラー写真の99%はコダクロームだ。

極々初期にフジクロームのRDやエクタクロームを使ったこともあったが、ほとんどコレ。

よく言われるようにこのフィルムの強みは「保存性」だ。厳密に検査してどうなのかは分からないが、

30年の歳月を経て退変色の類はまったく感じられず、撮った時の空気感まで今も伝わるのは嬉しい限り。

この点において当時のフジクロームは怪しく、マゼンダかぶりがあるようで、さっさと切り替えてよかった。


しかし泣き所もあって、ひとつは低感度。「25」は論外として「64」でも動きのある「鉄」には苦しかった。

もうひとつは「発色が地味」なこと。もともと「コダクロームブルー」とも称される空の色をはじめ、

ハマればあっと驚くような発色もするのだが、天気の悪い日はほとんど彩度が出なかった。

もともとがアメリカ生まれだし、カリフォルニアあたりのカラリとしたお天気に合わせた設計で、

日本のように雨曇りが多く湿度が高い風景には合わないのかも、と悩んだもの。

気難しいフイルムだった。


時は流れてデジタルの時代に突入し「レタッチ」なる魔術が使えるようになった。

スキャンしたコダクロームの彩度をちょっと上げると・・・。

あら不思議、あれほど情けなかった彩度不足の写真が鮮やかに立ち上がってくる。

もともと変に色を細工せず素直に記録しているので、彩度をいじっても不自然さが無いのだ。

むしろ最近のベルビアのような「高演色フイルム」の色のほうが不自然さを感じる位だ。


そんな訳で、塗り絵のようなウソの発色はもともと風太郎の望むところではないものの、

HPやブログに載せているカラー写真は少しだけ彩度を上げている。


デジタル化の波に逆らえず「コダクローム」は消えていったが、

そのデジタルが蘇らせるコダクロームは、またしぶとく風太郎の心を離さないのだ。





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[ 2012/04/08 21:55 ] 写真道具 | TB(0) | CM(8)

こんばんわ。
Kodachrome ネタですね。
乳剤のバラつきが大きくてほんとに苦労したフィルムでした。
ラボ情報で、FilterNONのエマルジョンが出回ると、あっと言う間に某先生の買い占めが入ってしまい、
私ら駆け出しのところには回って来ませんでした。
テストテストに明け暮れて、仕舞には使用を諦めたフィルムでもあります。
[ 2012/04/10 01:34 ] [ 編集 ]

Wonder+Graphicsさま

こんばんは。

確かにエマルジョンのバラツキは大きかったようで、厳密な仕上がりを要求

されるプロの方はご苦労だったでしょうね。

所詮アマチュアですから、多少の違いは気にせず大らかに撮っていました。

店頭表示ですが、一応補正値NONは選んで買っていた思い出はありますね。

でも「コダクロームブルー」などは現像上がりまで予測できず、

ひょっとしたらあれがエマルジョンの違いだったのかなあ、と思っています。
[ 2012/04/10 22:50 ] [ 編集 ]

いえいえ、んな訳で仕事には使えないフィルムでした。
その昔、カラーがこれしかない時代は別にして、
これを仕事写真に使ったプロはいないと思いますよ。
作品作り専用。
だから、これはアマチュアのための最高のフィルムでした。
[ 2012/04/12 02:29 ] [ 編集 ]

プロの道具

Wonder+Graphicsさま

こんばんは。

そうですか。それは意外ですね。やっぱり気難しいフイルムだったのですね。

補正値はG側が多かったように思いますが、そうなるとMやRに傾く個体が多かったのでしょうかね。

群青色~紫のような独特な空の色はひょっとしてマゼンダかぶり?

[ 2012/04/12 21:59 ] [ 編集 ]

こんばんは。

いえいえ、逆です。
Gに転ぶのがほとんどでした。
後は、どれくらい引きずられるか、です。
だから、M filterが必須で、Fujiで言えば1.25〜10までの
5種は用意していました。
[ 2012/04/13 00:47 ] [ 編集 ]

うーん

Wonder+Graphics さま

うーん、思えば機材を全面的に中判に切り替えたのが20年ちょっと前で、
その時から「コダクローム」とは縁が切れてますから、記憶も曖昧ですね。

そういえばGかぶりも多かったような・・・いい加減なものです。

語れば尽きない、手強いフィルムだったんですね。今更ながら再認識。

有難うございました。
[ 2012/04/13 01:14 ] [ 編集 ]

僕も経済的に許せばPKRを良く使いました。

四国のDF50を追いかけた頃はこれが多く、しかし、当時田舎では入手できなかったので、現地調達はまず無理でした・・・

外色系のお陰で30年以上経った今でも綺麗な写真が見られますね!!

僕はこのフィルムが無くなったので銀塩をほとんど撮らなくなりました・・・
[ 2012/05/21 09:45 ] [ 編集 ]

コダクローム

mackさま

70~80年代の鉄道写真はコダクロームと共にありましたね。

現像代も高くてケチりながら使った思い出も共通項になっているようで。

コダクロームが消えると聞いた時は、青春の日々がまたひとつ遠くなった気がしたものです。
[ 2012/05/21 21:57 ] [ 編集 ]

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