写真展8日目  ムラの明日

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   「沈黙の冬 音威子府」より   「沈黙の冬」



音威子府村の総人口846人、2008年は1000人を若干超えていたはずだから、4年間で15%は減った計算になる。

在校生120名が全人口の10%以上を占める「村立高校」が奮闘して、村民の年齢構成は10台後半と50~60台に

ラクダのこぶのような2つのピークがあって特異な形なのだが、じわじわと押し寄せる「人口減少」に歯止め

を掛ける具体策はまだ無い。


全国に吹き荒れた「平成の大合併」からも取り残された形だが、単なる行政的な効率論で全てが解決する訳で

もなく、小さな自治体故の小回りや独自性がスポイルされるとあっては、「合併」は多少の延命策の域を出な

いのが現実とも思える。先人が天塩川を辿って太古の原始林を切り開き、開拓の鍬を振るった村の始まりから

百数十年、地元の人と接すると、開拓者の末裔故の多少荒っぽい気風や助け合いの温かさと同時に、自主自立

のスピリットを感じる事が多い。大きな枠に埋もれる事がそれらを失う道だとすれば、寂しい。

村はこの先どう生き残っていくのか。基幹産業たる村立高校は良しとして、次の一手はごく近い将来に必要な

のではないかと思う。



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      音威子府村中心部



「村立大学」という突飛なアイデアがある。高校の発展形として造形、絵画等々芸術教育に特化したもの。

写真、音楽他、アーティスティックなものは全部加えても良い。学生も別に若い人だけではなく、60歳でも

70歳でも何かの自己表現をしたい人は全て受け入れる。この村に根を下ろし、大自然の営みにインスピレーシ

ョンを受けつつ学び、創作する。社会が成熟化し経済的な価値への依存が揺らぐ時代に、そんな受け皿があって

もいい。強烈なリーダーシップを持つプロデューサーが必要だろうが、時代の求めがどこかにあるなら、まったく

不可能とは言い切れないのではないか。

過疎の村がそんな人々で埋まるなら・・・と、共催のI先生と語り合ったのを、「真夏の夜の夢」にはしたくないもの。


写真展もいよいよ明日が最終日。



写真展 「おといねっぷの森から」

PARTⅠ 「沈黙の冬 音威子府」  by 風太郎
PARTⅡ 「夢を創造する学校」   by I先生

特別展示 村立おといねっぷ美術工芸高校OB・OGによる絵画・造形作品

(主催)  写真展「おといねっぷの森から」実行委員会  音威子府村

(開催期間) 2012年7月22日(日)まで  10:00~19:00  (最終日17:00まで)

(場所) 東京都港区高輪区民センター 2F 展示ギャラリー
      (東京メトロ南北線 都営三田線 白金高輪駅真上)




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[ 2012/07/22 01:05 ] 音威子府 | TB(0) | CM(4)

展示会御苦労様です。

風太郎さま

いよいよ終わりですね。
約1週間、いや準備からだと数ヶ月間お疲れ様でした。
いい意味で、様々脳を刺激されました。

「PURE」なんて単語、最近忘れていました。
大学受験前、そして就職前と2度にわたって本意を
試すことなく、今の人生を送っている自分。

だからこそ、今の写真趣味には或る意味妥協しない。
「ライフワーク」という言葉を見つけて共感した。
職業で写真をやってはたしてどうだったか?!
それはチャレンジを止めてしまったので判らない。
でも、ライフワークを通して自分を実現出来たら・・・
これから10年間、ライフワークを収斂していく期間として
頑張っていこうと決意できたそんな展示会の印象でした。
打ち上げ飲み会是非やりましょうね!
[ 2012/07/22 08:53 ] [ 編集 ]

こんにちは

私が今住んでいるムラにきたときには
ムラはすでに大合併の後にマチとなっていました

今年ムラ地域は入植開基100年で その記念行事にむけて準備が着々と進んでおりますが
その準備に少々かかわりムラの人たちと話をするたびに 
ムラが合併しなくてはならなかった訳が ヒト一人の考え方からもこんな私でもわかります

ムラをいとしいと思う気持ちはムラ人に強くても 
だからどうするか?というところになると 
ムラのムラである歴史を抱えたムラ人自身が邪魔をしているようにいつも思います

合併しさらに我がムラの過疎化は加速しております
子どももどんどん少なくなっていますし 戻って来る人も新たに来る人もありません
でもムラはもうマチなのでこれ以上消えることはないのです 

音威子府村は夢がある それが本当に素晴らしいです

長々書いてしまいました 失礼いたしました(^^;)
[ 2012/07/22 21:13 ] [ 編集 ]

終わりました

狂電関人さま

ご来場及びご声援有難うございました。

設営も含め、かなり長く感じた10日間でした。

趣味道楽を超えて、多少なりとも自治体や学校関係者の期待まで背負う事になったところが、

そうし掛けたとはいえ、目に見えぬプレッシャーではありました。

なんとか無事に終わってよかったです。

打ち上げ、一息ついたらね。
[ 2012/07/22 23:02 ] [ 編集 ]

ムラの夢

jamさま

こんばんは。

実際にムラ人として生活されているjamさんのお言葉は全て理解できる訳ではありませんが、

ニュアンスとして分かる部分もあります。

ムラの長い歴史に新たな風を吹かすのは、粘り強さと時間が必要なようですね。

音威子府とて、クソ体力にモノを言わせるような「開拓」の気風と、

軟弱?なアートとのカップリングには今でも相克があるようですから。

夢と現実の隔たりは小さくありませんが、未来のカタチをもっときちんと考えるべきだと思います。

これは日本の国全体の問題でもあります。
[ 2012/07/22 23:21 ] [ 編集 ]

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