大木茂写真展 「汽罐車 よみがえる鉄路の記憶」 を見に行く。

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終わってしまった写真展で恐縮だが、先週、大木茂氏の写真展「汽罐車 よみがえる鉄路の記憶」を見に行く。

大木茂氏と言えば、あの伝説的名著、「北辺の機関車たち」の共著者である。

1971年に発刊された同写真集は、風太郎が「鉄心」ついた1980年代にはとうに絶版化しており、噂を聞くのみで

見る事すら叶わなかったが、近年になってヤフオクでやっとゲットに成功したもの。相場より安く叩けたと思って

いるのだが、それでもウン千円のプレミア本である。(ウン万円の値札も見たことがある)


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SLブームのさなか、凡庸なSL写真集が粗製濫造されていた頃、厳冬の北海道にテーマを絞り、モノクロ一本で

構成されたこの写真集は、何よりSLとそれを取り巻く人々への愛情に満ちた「別格」の一冊であり、現役の学生

たちが出版した、というのも驚きだった。その一人が大木さんなのである。


会場には、「北辺の機関車たち」収録の名作を始め、1963年から1972年にかけて撮影されたという秘蔵の写真が

目白押しで時を忘れた。光が差し込む機関庫内で整備する人の写真や、浜小清水での夜明けの大俯瞰等が印象に

残ったが、駅のスナップなど見れば、駅員、乗客の老人・学生・子供、地方であっても鉄道を取り巻く人々の多さ

に改めて驚いた。


大木さんも会場にいらしたので、「人が・・・目立ちますね」と思わずSLと関係ない感想を伝えてしまった。

大木さんは物静かだが、立ち話をしていても誠実さが滲み出るようなお人柄で、お会いできてよかった。


趣味のSL撮影から始まって遂には写真を職業とされ、鉄道写真のみならず、さまざまなジャンルで活躍されて

おり、最近では映画のスチールカメラマンとして「劔岳 点の記」など大作のスタッフとして参加、凄まじい気象

条件の中、あの木村大作キャメラマンの向こうを張って、スチールを撮り続けたとの事、職業カメラマンとしての

地歩をしっかり固められた長年のご努力には頭が下がる。

普通、写真展会場は撮影禁止なのだが、「私は(当時の鉄道を)自由に撮らせてもらって幸せでした。だから自由に

撮ってください」という貼り紙にも感ずるところがあった。(不覚にもカメラを持っていなかったので撮れなかったが)


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大木さんは昨年春に同名の写真集を発刊されている。不覚ついでに言うと、風太郎はこの写真集の存在を薄々知っ

ていたものの、あの「北辺の機関車たち」の著者とは気付かず、「放置」していたのだが、会場で知り、あわてて

購入、大木さんにサインを入れてもらった。


ページをめくるたび、またサインをよく見たら、「旅は僕の学校だった。」という添え書きが入っているのに、

また泣きそうになった風太郎である。


長くなったので、この写真集の事はまた次回。





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[ 2012/08/12 09:49 ] 日々雑感 | TB(0) | CM(2)

残念ながら・・・

風太郎さま

気がつくのが遅く、

訪問の機会を逸してしまいました。

三人いる電関人の心の師匠の一人。
[ 2012/08/12 10:48 ] [ 編集 ]

師匠

狂電関人 さま

師匠と認めるのがあと誰なのか興味がありますが、

大木さんは露出度こそ少なかったものの、確かなウデとハートを持った鉄道写真家ですね。

写真集を買えばOKですよ。損はしません。
[ 2012/08/12 17:15 ] [ 編集 ]

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