旅の僧

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黒い僧衣に編み笠。旅の僧に出会ったのは、「ライダー祭り」の会場。

もちろんライダーでは無いのだが、今夜の寝床を探しに筬島駅まで来たところ、テントの群れにびっくりして

来たらしい。自ら「怪しい坊主」と称する30歳前後くらいの穏やかな好青年だ。


もう全国を徒歩で行脚しているという。今回はオホーツク沿岸を北上、最北端を廻って国道40号線沿いに南下

する途中と聞いた。寝るところはバス停か無人駅。「旅とは?」と禅問答を仕掛けたら、「うーん修行・・でも

無いな、何だろ、よく分かりません!」と軽くいなされてしまったが。


お遍路という訳でもないそうだが、北辺の地を歩いていると「私、ここに死にに来たんです。」というような

人にも会うという。「死にたければ地元で死ねばいいでしょう。何でここまで来て、私の様な者に声を掛ける

のか。まだ現世に未練があるんじゃないですか。」と言ってやるのだそうだ。


翌朝、音威子府周辺を車でうろうろしていると、国道40号線を歩く僧と何度もすれ違い、挨拶を交わした。

日中は気温が上がり、陽炎が揺らめくアスファルトをひたすら歩き続けるのは、俗人としてはやっぱり修行そ

のものに見えてしまうが。

きっと今も北海道のどこかで歩き続けているに違いない。


「旅で見知らぬ人と出会い、楽しいひと時を過せるのは、その人が日頃積んでいる徳の報いなんです。そう思いますよ。」  

合掌。



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「風太郎の1980年田舎列車の旅」



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[ 2012/09/07 20:35 ] 最近の旅 北海道 | TB(0) | CM(4)

人はそんなに簡単に自分から逝けるもんじゃないと思いますヨ。
わたしの希望は、ころっっっ・・・とあっっっっという間に昇天することですけどね(笑)
もちろん、誰にも迷惑をかけないことが第一希望です。

このお坊さんも気になりますが、それよりもこの道の先には何が待っているのか、
そちらのほうがもっと気になります。
[ 2012/09/07 22:13 ] [ 編集 ]

rrrazurrr さま

こんばんは。

お仕着せの観光旅行ではなく、風来坊的な旅に出るといろいろな人に出会います。

厳しい風土でもその土地に根を下ろして生きている人や、

旅に人生を預けているような人と袖触れ合うのも何かの縁で、

幸せの在りかについて考えさせられることも珍しくありません。

鉄道よりなにより、結局そんな旅の空が好きなんですね。


「怪しい坊主」は何処へ行くのか、それは生涯を終える時に分かるかもしれませんね。
[ 2012/09/07 23:34 ] [ 編集 ]

風太郎さん。
>旅に人生を預けているような人と袖触れ合うのも>何かの縁で、

>幸せの在りかについて考えさせられることも珍し>くありません。

>鉄道よりなにより、結局そんな旅の空が好きな>んですね。

激しく同意します!!
寅さんの生き方が旅好きな私達の年代の憧れなのかもしれません。
但し、周りのしがらみが絡み付いて、自由な風来坊にはなかなか成り切る事は並大抵ではありませんが・・・
[ 2012/09/08 18:47 ] [ 編集 ]

旅の空

mackさま

こんばんは。

寅さんですか。

映画冒頭の、夢から目覚めると朝日が差し込む駅のベンチにいるような、そんな旅には憧れましたね。


凡人の私はとても怖くて真似は出来ませんでしたが、

生き方はひとつではないと若いうちに知る事は結構大事な気がします。

旅からはそんな事も教わりました。

[ 2012/09/08 21:18 ] [ 編集 ]

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