
美深町にある旧美幸線の線路敷を利用した「トロッコ王国」に行く。
前から行きたかった場所でやっと念願叶った次第。
終着駅だった仁宇布周辺の全長5kmの線路を使い、エンジン付きのトロッコ(軌道巡回車?)で走る。
風太郎は在りし日の美幸線には夏と冬の2回行っているが、「日本一の赤字線」と呼ばれた超閑散路線は
本数も極端に少なく、うつらうつらしながら乗り潰した記憶しかない。
原野に還ろうとするような線路を自由に走って昔の追体験をしようというところ。

美深市街から車で20分程、枕木を使ったログハウスが「入国」受付なのだが、ここで目を引くのが
何と言っても鎮座した「サハネ581」だろう。何かの詰め所らしいが、北海道に縁もゆかりもない
寝台電車が何故こんな山奥に? ここは「トワイライトゾーン」なのか!?



料金は1500円、当然ながら子供連れの観光客が多く、いい年のオヤジが一人で乗るのは珍しかろうが
一向に気にしない。1時間おきに10組位で出発、終点はP型の線路になっていて、単線だから全組の到着
を待ってポイントを切り替え折り返す。一応動力付なので運転者は普通免許が必要との事。
バララッとエンジンをかけると出発。前の組との車間距離を取らなければいけないが、評定速度は15km位か。
ゴンゴンと伝わるレールと車輪の「鉄の感触」に味わいがある。木洩れ日の中、延びる線路を快調に飛ばす。
こりゃあいい気分だ。

踏切もある。

鉄橋だってあるでよ。(ガードも無いからちょっとスリリング)
美幸線の印象は前述の通り薄いのだが、何の変哲も無い北海道の原野を行く鉄道だった。
往復約40分、そんな薄い記憶も蘇ってくるようなひとときである。
停止させてしまうと、勾配によっては空転して再発進不能になるそうで、アクセルを微妙に踏み続ける
必要があるのはちょっと足がつりそうになったが。
この「トロッコ王国」は14年前、地元の有志が廃線後打ち捨てられていた線路を活用できないかと始めた
ものらしい。観光資源に乏しいこの地域で貴重な存在になっているようだ。実働は雪の無い半年間だけとい
うハンデも抱えつつ営業的に成立させているのは立派だし、関係者のご努力には敬意を表したい。
「トロッコ王国」のHPはこちら http://torokko.co.uk/

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風太郎さま こんばんは!
うはは これは面白そうな乗り物ですね!
パッと見 アクセルペダルらしきものは見えるものの ブレーキペダルも足元にあるのでしょうか?
これだったら各地の廃線跡で活用出来そうですね。
宮さま
こんばんは。
年甲斐もなくはしゃいでしまいました。
当然、ブレーキもあります。
小湊にもそっくりな軌道巡回車があり、一度乗りたいなあと思っていたのです。
結構商売にはなると思うんですよね。廃線跡にどんどん出来て欲しいもの。
宮さんのブログ、順に拝見しています。
小湊の写真など拝見すると、何か卓越した映像感覚をお持ちですよね。驚きました。
もう少し見たらいろいろコメントさせていただきます。
風太郎さま
楽しそうですね。
しかし、サハネがこんなところに転がっているとは・・・。
狂電関人 さま
サハネは全くもってミステリーです。
道外からここまで運ぶのも容易で無いでしょうし。
どんな経緯があったか知りたいものです。
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