滅びの風景

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  鹿島鉄道  常陸小田   廃車後、解体されるまで構内に留置されていたDD90型機関車。


2005年晩秋。

鹿島鉄道の最末期、既に存続不可能が囁かれていた頃。

かつてまだ大勢の客を乗せ、輝きを残していた時代を辛うじて知る者としては、胸が痛む。

滅びゆくものを、せめて残像に留めたいと。


この16ヶ月後、前身の鹿島参宮鉄道以来、78年に及んだ歴史の幕を下ろす。




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  鹿島鉄道  鉾田   「鉾田保線班」の詰所。 あまり使われておらず、物置になっていた。  

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  鹿島鉄道  石岡    機関区内の倉庫代わりの貨車。

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  鹿島鉄道  石岡    エンジンオイルのタンク。 隣のドラム缶からポンプで移す。 

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  鹿島鉄道  石岡    黒く口を開けるピット。

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  鹿島鉄道  石岡    入場検査用の仮台車。 スクラップ部品の廃物利用だが、貴重な偏心台車である。

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  鹿島鉄道  石岡    油で黒ずみ、光る線路。 漂うのは、鉄道の匂い。

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  鹿島鉄道  八木蒔    秋晴れの午後、霞ヶ浦を渡る風。



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素晴らしいです!!
ホントに上手い!!と言いたい写真ばかり。ピットの暗さや、線路に落ちた油の質感。匂いまで蘇ってきますね。こんな写真が撮れる様になりたいです・・・
[ 2012/11/15 00:21 ] [ 編集 ]

滅びの風景

mack さま

ありがとうございます。

鹿島鉄道は「東の気動車王国」と謳われた関東鉄道系の伝統として、その修車技術は見事した。
キハ07のような戦前の気動車を最後の日まで走らせたのは、職人のような整備士の意地だった
のでしょう。しかも写っているような、ごく素朴な道具だけでそれをやっていたのです。

滅びの風景は悲しくもありますが、汗と油にまみれて働く人々の、長く続いた日々がそこに刻
まれているようです。

ひとつの仕事を終えた心の平穏のようなものを、どこか感じる風景でもありました。
[ 2012/11/15 01:05 ] [ 編集 ]

桃源郷

風太郎さまの真骨頂です・・・

この写真すべてで「かしてつ」の末期を
語れる様な気がします。

でも本当に桃源郷のような鉄道でしたね。
[ 2012/11/15 23:05 ] [ 編集 ]

かしてつ

いぬばしり さま

特別な絶景がある訳でなし、古いキハが居たとはいえ、最後の方はだいぶ新車が進出して厳しかったし、
けなし所も多かった割には、つい足が向いてしまうところでしたね。
そのあまりに平々凡々なローカル線ぶりこそ、この鉄道の真骨頂だったのかも。

真冬の枯れ野の乾いた風景が似合ったと思います。霞ヶ浦の落日は忘れられません。
[ 2012/11/16 00:24 ] [ 編集 ]

モノクロームの陰影。

風太郎さま

影も上手く利用されての写真。
必滅の情がひしひしと伝わってきます。

石岡の車庫には立ち入ったことが無く、
晩年に跨線橋からバルブしたのみ。
[ 2012/11/17 11:03 ] [ 編集 ]

石岡

狂電関人 さま

石岡機関区は当時開催された「かんてつレールまつり」の際に、入れてもらいました。
その古色蒼然とした工場の佇まいにはびっくりしたもの。
「職人」の世界がそこにはありました。

[ 2012/11/17 11:41 ] [ 編集 ]

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