30年目の「津軽」  その6   唯一の

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   五能線  広戸   2013年1月



岩館で悲報を聞いた後、一行は茫然と沿線を彷徨うも列車が動く気配なし。

深浦で駅員に聞いたところ、「リゾートしらかみ」だけは深浦以北を往復するという。

「次の列車が10分後位に来る。」  情報はそれだけ。

時間も無く、広戸で迎える事にする。


五能線を走る車両として、風太郎がどうしても認める事が出来ない「リゾート」が

五能での唯一の写真になるとは皮肉なものだが、思い切りアンダーにして何の車両だか

よく分からなくしたのはせめてもの抵抗。


五能線。運転の可否は様々な要素があっての事だから、あえて言うまい。

しかしかつての国鉄五能線は、この程度の風雪を突き、多少の遅れはあっても必ずやって来た。

代行バスで簡単に代わりが利くような輸送需要が、執念にも見えた列車運行を躊躇させている

事は否めず、地域のインフラとしての役割が終焉に近づいている事を感じずにはいられない。


「らしい」風景は昔とほとんど変わらなかった。しかし「役割あっての鉄道」こそ写真の対象

と考える風太郎にとっては、苦い五能線の現実だった。


当てにならない次の列車に見切りをつけ、一行は予定より早く次の目的地、津軽鉄道に向う。





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「風太郎の1980年田舎列車の旅」


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[ 2013/01/27 22:17 ] 最近の旅 東北 | TB(0) | CM(4)

三つのライト

おっ、広戸ですね!
三灯ライトが印象的です。
「リゾートしらかみ」はこうして撮影した方が
確かに素敵ですよね。

ここの場所、すっごく風が強くなかったですか?
私はここで小一時間待ったのですが、
あまりの寒さでこめかみが痛くなり、
しかも小指もしもやけになったりで
結構辛かったです。。。

[ 2013/01/28 21:48 ] [ 編集 ]

憑き物が・・・

かつての国鉄時代の執念ともいえる輸送への
こだわり。保線にも運転にも一本の筋が通って
いたのは疑いないですね。
五能線もまた、「リゾート」は走らせるが、
「それ以外」は無理しない、ですか・・・。
[ 2013/01/28 23:11 ] [ 編集 ]

広戸

いぬばしり 様

すっかりパクったような写真になってしまいました。

いぬばしり 様のお写真は、行合崎あたりからかと思っていましたが、
意外に目の前にありました。(^^;

でもいい場所ですね。何度も五能に通ったのに気付きませんでした。
当時は「歩き」でしたから、広戸駅あたりからトボトボ歩いて疲れ切り、
後ろを振り返る余裕は無かったのかも。

寒さは・・・厳冬北海道装備で臨んだからか、もう慣れてしまったのか、
あまり感じませんでした。
[ 2013/01/28 23:52 ] [ 編集 ]

昔は遠く・・・

マイオさま

深浦では接続する観光バスが到着を待っていました。

需要がある列車を優先する、民間企業である以上当然の選択なのでしょう。

しかし・・・採算度外視の大いなる矛盾はあっても、頑なにインフラを守った国有鉄道の姿勢は、
当時の日本人の愚直なまでの真面目さや使命感を象徴していたのかもしれませんね。

何が正しく、幸せな事なのか、しばし考えてしまいます。

いずれにしても、「昭和」は随分遠い所に行ってしまいました。
[ 2013/01/29 00:06 ] [ 編集 ]

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