ハザ木の風景

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  蒲原鉄道  高松  1981年


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蒲原地方はもとより越後平野独特の景観は、「ハザ木」の風景だろう。

これは刈り取った稲を干すための「稲架け」で、収穫期になると並んだ木を柱にし、竹などの横棒を渡して作る。

風太郎は収穫期の蒲原には足を運んでいないらしく、満艦飾に稲を干した写真は残っていないが、見応えがあったろうと思う。

収穫が終われば元の「木」に戻るのだが、林立するハザ木のおかげで単調な景色に変化がついて助かる。

単行電車がハザ木の間を見え隠れしながら遠ざかっていくのが、蒲原の風景だった。


数年前に蒲原の廃線跡を見に行った。

線路の痕跡は思いのほか残っているし、昔よじ登った山や歩いた小径はそのままだから、ちょっと感傷に浸る時間。

しかし鉄道が無い以外に、何か足りない気がしてならない。

ハタと気が付くまでにしばらく時間が掛かったが、「ハザ木」が消えているのだ。

稲の乾燥が機械化され、昔ながらの稲架けは既に過去のものになったらしい。


すっきりしてしまった田んぼを眺めながら、「蒲原」がまたひとつ遠くなった気がした。


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HPはこちら
「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2011/10/21 21:00 ] 昔の旅 蒲原鉄道 | TB(0) | CM(0)

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