大井川鐡道  その9    田野口の夜

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   大井川鐡道  田野口駅   2013年7月



暮れる田野口駅に佇んでいると、地元で駅を管理しているメンバーというおじさんが登場。


「写真、大勢撮りに来るねえ、この間なんか女の人がいたよ。鉄子って言うんだってね。

一生懸命撮ってたよ。いやいやあ。俺は写真は撮らねえけど乗るのは好きだな。

日本海、あけぼの、サンライズ、乗った、乗った。カシオペアは切符が取れないねえ。

何か裏技知らない?ハハハ。ところであんた、一人で撮っててさみしくないの?」



マシンガントークのおじさんが去ると、駅に夜の静けさが戻ってくる。


今回大井川を訪ねて印象深かったのは、やはり駅に人が居るという、かつては当たり前の風景が

普通に残されていた事。人が居ればごく自然に袖触れ合う縁があり、あちこちで言葉を交わせた

のは良かった。

いよいよ終わりとなると、やっぱり雨の季節とか、いや晩秋はどうかとか、欲も出てくるが、

風太郎が大切にしている「その土地の息遣い」は何となく掴めた気がする。

またイマジネーションを膨らませて「次」を迎えたいと思う。



人気も失せた改札口に、白熱電球が落とす豊かな光と影。

夏の虫の声がかすかに響いて来る。




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「風太郎の1980年田舎列車の旅」

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[ 2013/08/01 21:32 ] 最近の旅 中部甲信越 | TB(0) | CM(10)

対比

こんばんは。

藍色の空にポツンと灯る電球。
そして誰も居ない茜色の待合室。
寒色と暖色の対比が堪りません。

夜の田野口駅、時間が止まったみたいです。
[ 2013/08/01 22:54 ] [ 編集 ]

感謝感謝

いぬばしり さま

田野口、絵になる駅でした。

本当は夕景を撮りたい駅は他にもあったのですが、二兎追うものは、にならないよう、
田野口に絞ってみました。他は次のお楽しみという事で。

いぬばしりさんのウェットな大井川のお写真に感動してここまで来てしまったようなものです。

感謝感謝です。
[ 2013/08/01 23:40 ] [ 編集 ]

風太郎様

一枚目のお写真
青の中電柱と電線
そこに輝く光
白熱灯が一つ
印象に残るお写真です

誰の姿も見えない改札口
白熱灯の存在が華やぎをもたらしています
駅舎の外観にある白熱灯の輝きは虹の光彩を
思わせるほど美しいです

[ 2013/08/02 07:17 ] [ 編集 ]

夜の駅

りらさま

いつも有難うございます。

この駅は、映画やドラマの撮影に使用できるよう、建具や細かい細工を昔通りに復元したようです。

どこかで見た様な、というシーンがそのうち見られるかもしれませんね。

白熱電球もその一環で、独特な暖色と暗がりの妙が楽しめます。

静かな夜の駅は大好きです。事務室で初老の駅員が事務を執っていれば最高なのですが、

それはさすがに贅沢でしょうね。
[ 2013/08/02 22:48 ] [ 編集 ]

こんにちは

夜の駅には 誰かを待つために行くことがほとんどです

電灯の、時おり聞こえる「きーん」というような声と、蛾の羽ばたく音が聞こえる、静かな夏の夜の駅は
他に誰もこの世界にいないような気がしてちょっと切なくもなり 独り占めが嬉しくもあり・・・です

駅のあかりは とにかく誰かのためであるということ待つ身にも 降り立つ身にも
うれしいものですね

[ 2013/08/02 23:00 ] [ 編集 ]

駅の灯り

Jamさま

そうなんです。昔、暮れなずむ雪原や田んぼの中をひとり歩いていて、
遠くに見える駅の灯りが恋しかったこと。

都会の駅のように不必要な程明るくなくて、ささやかな灯りなのですが、
その土地にとって特別な場所である事を静かに語るような灯り。

気が付けば最近そういう駅をあまり見なくなって忘れかけていたのですが、
Jamさんのお言葉で、そんな記憶が蘇りました。

有難うございます。
[ 2013/08/02 23:21 ] [ 編集 ]

白熱灯

こんばんは!

夜の白熱灯は昭和チックでいい雰囲気ですね。
普段、JRしかやらないのですがこういうのを見ると行きたくなります。
山間の小駅に夕方からヒグラシが鳴いて夜の帳が落ちるシーンは写欲がそそられます。

地元のおじさん、こういう方、自分も経験があります。
こうした時間も楽しいものです。
[ 2013/08/02 23:58 ] [ 編集 ]

お宝探し

hepp さま

コメント有難うございます。

今も生き永らえる地方私鉄には、前世紀の遺物のような鉄道施設が残っていて、
お宝探しのような気分になります。
カネが無い故なのが皮肉なものですが、この田野口などは、
地元のボランティアの支えもあっての事のようです。

意外な所に意外な「鉄」が居るのも楽しいものですね。
地元で毎日写真を撮っているような人には絶対敵わないようなあ、と少し妬ましく思う事も有ります。
[ 2013/08/03 10:30 ] [ 編集 ]

こんばんは。
夜の戸外を照らすのと、室内を照らすのと、雰囲気が大分変わりますね。
あたたかみは同じですけど。
特に2枚目は、古い建屋のぬくもりをそのままに演出できるんですね。
[ 2013/08/03 20:50 ] [ 編集 ]

発色の妙

いろもりカラス さま

私は基本的にWBを「晴天」固定で撮っています。

その場合、銀塩で慣れた色温度の発色が得られるからです。

暮れなずむ空は濃いブルーに発色し、白熱電球の橙色はより強調されます。

1枚目は共に強調される夜空と白熱電球の発色の対比を狙ってみました。

あざとい色の演出は嫌ですが、銀塩の化学変化に近い発色の妙は安心して

楽しめるところがあります。
[ 2013/08/03 21:10 ] [ 編集 ]

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